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  -  Land of the Free
Release:1995 年
Type:full-length
Label:Noise Records
Country:Germany
Genre:Power Metal
4作目。ラルフが脱退、ハンセンがリードヴォーカルを務める。ヒロイック、エピカルなサウンドを推し進め、ガンマレイのスタイルを決定付けた一枚。起伏に富んだ”Rebellion in Dreamland”からスタートし、ゴッドヴォイス渾身のアーライ!で疾走する”Man on a Mission”、実に良い流れである。その後も聴きやすいパワーメタルが続く。中盤から後半に更なる盛り上がりがあればなお良かったかな。冒頭が良すぎた。
(満足度 87%)
登録日:2024-12-22
更新日:2024-12-22
  -  Insanity and Genius
Release:1993 年
Type:full-length
Label:Noise Records
Country:Germany
Genre:Power Metal
3作目。名曲”Tribute to the Past”で幕を開けるガンマレイらしさ全開の作風だ。ラルフの力強いハイトーンを軸にパワフルに展開する楽曲群のクオリティは相変わらず折り紙付き。また、デビュー作同様楽曲のヴァラエティも豊富で、剛健な疾走曲からじっくりと聴かせるミドルまでドラマ性に満ちており、ロックンロールなファニーチューンも盛り込んだ、らしい仕上がり。しかしながら中盤以降はトーンダウンし、盛り上がりに欠けるのは残念だ。
(満足度 83%)
登録日:2024-12-20
更新日:2024-12-20
  -  Heading for Tomorrow
Release:1990 年
Type:full-length
Label:Noise Records
Country:Germany
Genre:Power Metal
1作目。ハロウィンを脱退したカイ・ハンセンが、元タイラン・ペースのラルフ・シーパースとタッグを組み立ち上げたニューバンド。キーパーサウンドの根幹を作り上げたハンセンだけに、キーパー時代のキャッチーな歌メロとドラマティックなアレンジで、スピードメタル、ミドル、バラッドとバラエティに富んだ楽曲展開を魅せる。疾走する”Lust for Life”、キャッチーな”Heaven Can Wait”、オペラティックな”The Silence”、ハロウィン時代を彷彿とさせる極上の”Hold Your Ground”、ハードロッキンな”Free Time”、ラストに鎮座する14分に及ぶ大作”Heading for Tomorrow”等など聴き応え満点のジャーマンメタルの名作だ。
(満足度 93%)
登録日:2024-12-18
更新日:2024-12-18
  -  Hammer of Dawn
Release:2022 年
Type:full-length
Label:Napalm Records
Country:Sweden
Genre:Power Metal
12作目。久方振りに拝聴。うん、基本路線は変わらないよね。カンスのソフトな声質、ザクザクなリフワークと要所に於ける派手なツインリード、疾走感。ここまでならば有りがちなクオリティだが、今回は楽曲が良い出来だ。程良いフックと前述の疾走感、勇壮感等は個人的にかなり好み。”Too Old to Die Young”、”No Mercy”等は名曲認定クラス。カンスの声質も相俟ってじっくりと聴かせるバランス感覚の妙技は、彼等が持ち合わせたセンスと言っても良いかもしれない。兎に角捨て曲無しなのが本当にステキ。
(満足度 91%)
登録日:2024-12-17
更新日:2024-12-17
  -  Chapter V: Unbent, Unbowed, Unbroken
Release:2005 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Sweden
Genre:Power Metal
5作目。適度にエッジの効いたリフワークとカンスのメロディック歌唱で進軍する作風だが、リリース毎に地味になっていく感じがもどかしい。デビュー作のヒロイックさは何処へ?
(満足度 80%)
登録日:2024-12-16
更新日:2024-12-16
  -  Renegade
Release:2000 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Sweden
Genre:Power Metal
3作目。ドラムスが、パトリックからアンダース・ヨハンソンに交代。作風はジャーマンメタル直球な前作から引き続きキャッチーなメロディを基調とし、疾走曲、ミドル、バラッドをバランス良く配置した内容。全体的に見れば若干地味めながら堅実な仕事振り。
(満足度 85%)
登録日:2024-12-15
更新日:2024-12-15
  -  Legacy of Kings
Release:1998 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Sweden
Genre:Power Metal
2作目。ギターのグレンが抜け、ステファン・エルムグレンに、ベースはフレドリックからマグナス・ローゼンへチェンジ。北欧然とした雰囲気のデビュー作から、ジャーマンパワーメタルスタイルにシフト。パトリックのツーバスを基調とした疾走感重視の作風である。個人的には前作の湿り気のある雰囲気が気に入っていたが、本作も決して悪い内容では無い。アクセプト辺りが好きなリスナーに刺さる快作。
(満足度 87%)
登録日:2024-12-14
更新日:2024-12-14
  -  Glory to the Brave
Release:1997 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Sweden
Genre:Power Metal
1作目。スウェディッシュパワーメタル。鮮烈な疾走曲”The Dragon Lies Bleeding”に度肝を抜かれる!超名曲認定だ。エピカルなヴォーカルメロディ、スリリングなリフ、ソロが絶品の一言。メンバーは、ヴォーカルにヨアキム・カンス、ツインギターにオスカー・ドロニャック、グレン・ユングストロム、ベースにフレドリック・ラーソン、ドラムはパトリック・ラフリングと言う陣容。楽曲提供にイン・フレイムスのイエスパー・ストロムブラッドのクレジットもありこれまた豪華だ。硬派な雰囲気もプンプンさせるが、メロディは北欧ならではの透明感とキャッチーさも併せ持ち、バランス感覚に長けた感じ。前述の”The Dragon Lies Bleeding”に完全に持ってかれたせいか、他の曲が若干霞み気味ながらも、ウォーロードカヴァー”Child of the Damned”や、疾走系の”Steel Meets Steel”、”Unchained”、名バラッド”Glory to the Brave”等ツボを心得た良曲を配置するセンスの良さもポイントが高い。
(満足度 91%)
登録日:2024-12-12
更新日:2024-12-12
  -  Verminous
Release:2020 年
Type:full-length
Label:Metal Blade Records
Country:United States
Genre:Melodic Death Metal
9作目。前作同様、獰猛な牙を剥き出しにして激走を開始。ブルータルな疾走感、泣きメロを極上のフックに載せて攻めまくるリフワークに悶絶する他ない。トレヴァーの歌唱も過去一のハイピッチ&ガテラルでブラックダリアの中枢部を荘厳に表現している点が感無量である。恐らく彼等の中で一つの到達点に登り詰めた感があるらしさ全開の作品である。
(満足度 94%)
登録日:2024-12-12
更新日:2024-12-12
  -  Nightbringers
Release:2017 年
Type:full-length
Label:Metal Blade Records
Country:United States
Genre:Melodic Death Metal
8作目。ギターのライアン・ナイトが脱退、ブランドン・エリスがIN。開始から獰猛な突進を魅せる。新加入ブランドンの影響か、スウィープを多用したネオクラシカルなリードが炸裂し、テクニカルな転調を幾重にも張り巡らした極上のメロデスを展開。馬鹿テクブライアン・ブランドンのツインギターワーク、アランのブルータルブラスト、マックスのど迫力のベースラインを聴くだけでも一聴の価値あり。アット・ザ・ゲイツカヴァー”The Swarm”も狂おしき激情を見事に表現。
(満足度 94%)
登録日:2024-12-12
更新日:2024-12-12
  -  Always Look Up
Release:2024 年
Type:full-length
Label:Frontiers Music SRL
Country:United States
Genre:Melodic Rock/Hard Rock
7作目。レイナード・スキナードでシンガーを務めたジョニー・ヴァン・ザントと兄で38 Specialでシンガーを務めたドニー・ヴァン・ザントによるアメリカンミュージカルデュオの最新作である。敬虔なクリスチャンである彼等の信仰心も反映した美しい旋律に満ちたロックサウンドだ。肩肘張らず、極上の歌唱と演奏が生み出すハーモニーが見事。”Keep the Faith”、”These Days”の頃のボン・ジョヴィ辺りが好きなリスナーに刺さる快作。
(満足度 90%)
登録日:2024-12-11
更新日:2024-12-11
  -  Iron
Release:2004 年
Type:full-length
Label:Spinefarm Records
Country:Finland
Genre:Folk Metal
2作目。フォーク色強くツーバスを踏み鳴らしながら疾走する、エンシフェラムらしい快作。ヤリの悲壮感を感じさせるハーシュと、マルクスの勇壮で居て耳障りの良いリフワーク、紅一点メイユたんのキーボードも存分に効いており、アルバム一枚気持ちよく通して聴ける好盤である。メタリカカヴァー”Battery”も秀逸!
(満足度 91%)
登録日:2024-12-11
更新日:2024-12-11
  -  My God-Given Right
Release:2015 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
17作目。前作に引き続きカボチャらしいキャッチーさを滲ませながら展開する良作。仄かなシンフォアレンジと共にゴリゴリのパワーメタルをしっかりと表現するのが流石ベテランである。デリスの歌唱も安定し切ったパフォーマンスであり、良い歌メロをしっかりと歌い上げる。近年はデリス曲が多く、ヴァイキーの曲が少なめで少し寂しかったが、デリスの安定感、ギタリスト、サシャの貢献度も高まったためか作風含めたクオリティはグッと上がった印象で第三期の締めくくりに相応しい出来栄え。そして第四期が”Pumpkins United”と共に復活の狼煙を上げる!
(満足度 91%)
登録日:2024-12-10
更新日:2024-12-10
  -  Straight Out of Hell
Release:2013 年
Type:full-length
Label:Sony Music
Country:Germany
Genre:Power Metal
16作目。タイトル通り久々に快走する快作だ。デリ歌唱もノリに乗っており、ギターサウンドの心地よさも久々にカボチャらしさを遺憾無く発揮。ツーバスドコドコ系の楽曲でグイグイ推進させる作風なので、キーパー時代を懐古するオールドファンにもオススメ。
(満足度 89%)
登録日:2024-12-10
更新日:2024-12-10
  -  7 Sinners
Release:2010 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
15作目。うーむ、つまらない雰囲気に支配されてるなあ。楽曲のフックと言う点でも彼らの持ち味である口ずさめるパワーメタルの良さが後退している、ある種無難で卒の無い仕上がり。カボチャのアルバムと言うには余りにも無機質である。
(満足度 76%)
登録日:2024-12-09
更新日:2024-12-09
  -  Gambling with the Devil
Release:2007 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
13作目。近年のカボチャのフォーマットに沿ったオーソドックス過ぎる無難さが多少のマンネリ感を引き起こしてる感もあるが、音作りは流行りのヘヴィさがあって好きかな。
(満足度 85%)
登録日:2024-12-08
更新日:2024-12-08
  -  Keeper of the Seven Keys - The Legacy
Release:2005 年
Type:full-length
Label:Steamhammer
Country:Germany
Genre:Power Metal
12作目。ドラムスのマークが早々に脱退し、後任にダニ・レーブルが加入。伝説の守護神伝新章を2枚組にて展開させる意欲作。うむ、確かにキーパー的雰囲気を感じさせるクサメロ疾走が膝を叩く出来栄えだ。だが、キーパーはキーパー、カイ・ハンセンが居たからこそ生み出された伝説のサウンドであり、現メンバーでそれを再現するなど無理なこと。あくまで雰囲気の再現であり、評価は聴き手に委ねられるだろう。”Occasion Avenue”の様な凝った曲もあるが、全体を通せば近作のカボチャらしい程良いキャッチーさ、疾走感のあるメタルと言った感じで安定感あり。
(満足度 85%)
登録日:2024-12-06
更新日:2024-12-06
  -  Rabbit Don't Come Easy
Release:2003 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Germany
Genre:Power Metal
11作目。ローランド、ウリが抜け、サシャ・ゲルストナー、マーク・クロスが加入。冒頭から力強く疾走するハロウィンらしい展開美にホッと一安心である。その後も疾走曲中心に剛健に攻める作風が実に心地よい。また、本作に於いては、マークが体調不良なこともあり、代役にして超ビッグなモーターヘッドのミッキー・ディーがほぼ全編叩いているが正に痛快!第三期ハロウィンに相応しい仕上がりだ。
(満足度 89%)
登録日:2024-12-06
更新日:2024-12-06
  -  The Dark Ride
Release:2000 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
10作目。立ち上がりの”All Over the Nations”からクサメロ疾走+デリ歌唱が堪らない雰囲気を構築。キーパー時代を彷彿とさせるヒロイックさもあり、はっきり言って極上である。今回ヴァイキーは作曲が少ないが、キャッチーさと泣きが同居した”Mr. Torture”、泣き系疾走”Salvation”の2曲でしっかり仕事振りをアピール。その他の曲もまずまずのカボチャらしいクオリティが揃うが(特にウリが奮闘した)、個人的には”Better than Raw”アルバムの方が好みかな。悪い作品では無いけどね。
(満足度 86%)
登録日:2024-12-05
更新日:2024-12-05
  -  Better than Raw
Release:1998 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
8作目。ネヴァーモアばりのヘヴィネスを見せつける”Push”を始め、従来のキャッチーさと共にシリアスな重さを強調した作品。まあヘヴィにはなったが、スピードメタルも多く従来のカボチャらしさはしっかりと表現されてるので、ファンは安心して楽しめる作品である。個人的にヴァイキーの書く曲は相変わらずお気に入りで、特に”Midnight Sun”は名曲!
(満足度 89%)
登録日:2024-12-05
更新日:2024-12-05
  -  One Man Army
Release:2015 年
Type:full-length
Label:Metal Blade Records
Country:Finland
Genre:Folk Metal
6作目。前作に比べ、本来のエンシフェラムらしいダイナミックな疾走パートを披露。うむ、血湧き肉躍るとはこの事である。エンミ・シルヴェンノイネンのダイナミズム溢れるキーボードプレイもナイス。初期はある程度類型的な疾走曲に終始していた感もあったが、近作はリフやリズムのダイナミズム、シンフォニックなオーケストレーションを強調した雰囲気もあり楽曲構築の変化も興味深い。確かに全体的に見れば疾走度は減っているので物足りないファンも多いかもしれない。また、ボーナストラックでローハイドとかやってて振り幅凄い苦笑。
(満足度 85%)
登録日:2024-12-04
更新日:2024-12-04
  -  Pink Bubbles Go Ape
Release:1991 年
Type:full-length
Label:EMI
Country:Germany
Genre:Power Metal
4作目。カイ・ハンセンが脱退、ローランド・グラポウが加入。一般的に問題作とされているが、守護神伝の後、カイ脱退後の作品としては大問題である。ツーバスの疾走感やキーパーサウンドを期待すると別バンドと錯覚する程に。確かにキャッチーさやポップさはあるし、つまらないわけでは無い。ガッツリ割り切ればカボチャの作品として聴ける部類だろう。次作も本作のアトモスフィアを継続した作風となっているため、ファンの間では物議を醸す期間である。
(満足度 84%)
登録日:2024-12-04
更新日:2024-12-04
  -  Victory Songs
Release:2007 年
Type:full-length
Label:Spinefarm Records
Country:Finland
Genre:Folk Metal
3作目。ヤリ・マエンパが脱退し、ペトリ・リンドロースが加入。併せて、ベースはサミ・ヒンカ、ドラムはヤンネ・パルヴィアイネンに交代。シンフォニックなSEから、エンシフェラムらしいストレートなフォークスピードメタル。もちろんクサクサだ。ペトリのハーシュは、ヤリとタイプは異なるが聴きやすい吐き捨てで中々。ツーバスドコドコで疾走する彼らのスタイルがしっかりと確立されており、エピカルな雰囲気もプンプンで正に極上のフォークメタルである。
(満足度 91%)
登録日:2024-12-03
更新日:2024-12-03
  -  Ensiferum
Release:2001 年
Type:full-length
Label:Spinefarm Records
Country:Finland
Genre:Folk Metal
1作目。ギターヴォーカルのヤリ・マエンパ、ギターのマルクス・トイヴォネンを中心としたフィンランドのフォークメタル。極上の美旋律を撒き散らしながら疾走するフォークメタルはいきなり超A級のクオリティだ。メロデス然とした楽曲構成だが、そこにフォークエッセンスをたっぷりと注入した唯一無二のサウンドへと仕上がっている。リズム隊の奮闘もあり、土台の強靭さも輪をかけて素晴らしい。
(満足度 91%)
登録日:2024-12-03
更新日:2024-12-03
  -  Master of the Rings
Release:1994 年
Type:full-length
Label:Raw Power
Country:Germany
Genre:Power Metal
6作目。方向性の相違から、キスク、インゴが脱退。代わりに、元ピンク・クリーム69のアンディ・デリス、元ガンマ・レイ、ホーリー・モーゼズ、メコン・デルタのウリ・カッシュが加入。本作も2024年の魅惑の最新リマスターを拝聴しよう。キスクとはガラリと異なるアンディのパワフルな歌唱が鮮烈である。中低域の少しクセのある濁り感、適度な高域の発声に関して色気を感じさせるヴォーカリストだ。楽曲はヴァイキーとローランドのツインリードが堪らない高揚感を生み出しつつ(それは作中随一のツーバスドコドコの神曲”Where the Rain Grows”で爆発する!)、ローランドの他新加入デリスもソングライティングに参加したバンドの一体感を重視した作風。個人的にはクサクサでエピックなヴァイキーの曲がダントツで好きだが、ハードロッキンでキャッチーなフック付けが上手いデリスの曲も悪く無い。いずれにせよ、全体を通してメロディック、キャッチー、口ずさみたくなるパワーメタルを実践している。リマスター効果だが、他の作品同様全体的な音圧アップ、ギターサウンドの尖り方が明確に分かる素晴らしい仕上がりだ。
(満足度 90%)
登録日:2024-12-02
更新日:2024-12-02
  -  Circus of Doom
Release:2022 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Finland
Genre:Power Metal
6作目。不変のキャッチーなパワーメタル。二代目フィメール、ノーラ・ロウヒモ嬢のニッテ姐さんに負けず劣らぬパワフル歌唱、ユーソ&ヨーナのキャッチーなリフワーク、ヨーナの兄弟(どちらが上か不明)であるヤンネのメジャー感を引き出す絶妙なキーボードアレンジ、エーロ・シピラとプル・ヴィッキの安定したリズム隊が抜群のバンドアンサンブルを構築する様が見事である。ディスコティックアレンジさえも取り入れたフィンランド出身者らしい透明度と哀愁をしっかりと宿し展開されるサウンドは前述した通りメジャー感バリバリのクオリティだ。安定した作風に大満足の一枚。
(満足度 91%)
登録日:2024-12-02
更新日:2024-12-02
  -  Steel
Release:2011 年
Type:full-length
Label:Hype Productions
Country:Finland
Genre:Power Metal
1作目。2010年のヴァッケンオープンエアメタルブレードコンテストで優勝したフィンランドのパワーメタル。ツインギター+キーボードの構成で、フィメールのニッテ・ヴァロが歌い上げるキャッチーな歌メロが映えるオーソドックスながら超ハイクオリティな現代型パワーメタル。フィンニッシュらしい小気味良いメジャー感も従えながら構築される楽曲は抜群に良いね。また、アントンとユーソのリフワークも80’sのディオを彷彿とさせる極上のハーモニーが堪らなくオールドスクールなメタルヘッズにも間違いなく響くニューカマーである。しかし、ニッテ姐さん歌上手すぎ(驚愕)。
(満足度 91%)
登録日:2024-11-30
更新日:2024-11-30
  -  The Silent Force
Release:2004 年
Type:full-length
Label:Supersonic Records
Country:Netherlands
Genre:Symphonic Metal
3作目。益々シャロンの美声をメインに据え、シンフォニックアレンジを豪華に塗布。曲調も初期のゴシックテイストを完全に抑え、メジャー志向のスケール感で迫る意欲作。特にマルティンのダイナミックなシンセリフは聴きどころで、かのナイトウィッシュの名コンダクター、トゥオマスを想起させる素晴らしいパフォーマンス。と好印象に書き連ねながらも、初期のアクの強さが恋しくもあり、メジャーへの階段を登って行く彼等の後ろ姿を複雑に眺める自身がいるのも確か。
(満足度 84%)
登録日:2024-11-28
更新日:2024-11-28
  -  Mother Earth
Release:2000 年
Type:full-length
Label:DSFA Records
Country:Netherlands
Genre:Symphonic Metal
2作目。シャロンの歌メロをよりフィーチャーした作風。アレンジはシンプルめで相変わらずツインギターがしっかりとリフを刻んでおり、スタイルは不変である。個人的には、前作にあった幽閉感のあるキーボードアレンジが無くなったのが若干惜しいかな。シンフォニックメタルの良盤ではあるのは間違いない。それにしても、シャロンたんの美声にトロけますわ(惚)
(満足度 86%)
登録日:2024-11-27
更新日:2024-11-27
  -  Enter
Release:1997 年
Type:full-length
Label:DSFA Records
Country:Netherlands
Genre:Gothic/Doom Metal
1作目。ギタリストのロバート・ウェスターホルト、ソプラノを披露するシャロン・デン・アデルを中心に結成されたオランダのゴシックメタル。幽閉感のあるウェットなシンフォアレンジとツインギターの力強いリフワークで進行する質の高いサウンドである。特にロバートの弟、マルティンのキーボードがかなり効いており、彼らのシンフォニックゴシックサウンドの根底を為している形だ。シャロンはまだ控えめながら堂々たるパフォーマンス。
(満足度 87%)
登録日:2024-11-27
更新日:2024-11-27