-  わたしと私だったもの
Release:2018 年
Type:full-length
Label:Independent
Country:Japan
Genre:Post-Black Metal
1作目。日本のポストブラック。アルセに似た希望的で美しい旋律のリフとリード、転調でブラストビートと共に差し込まれる悲哀のトレモロ、ダニ・フィルスを可愛くしたかの様なヴォーカルの絶叫によるアトモスフィアの形成が中々に聴き応えがあり秀逸。アーティスティックなセンスがビンビンくるね。聴いてて胸を締め付ける感覚が幾度となく訪れ、また日本詩なのが感情移入しやすかったりと、国産には甘々な私ではあるが、色眼鏡抜きで良いバンドを発見した思いである。また、一筋縄で行かないところは、ヴォイヴォドのプログレスすら感じさせる点も興味深い。
(満足度 92%)
登録日:2024-09-02
更新日:2024-09-02
  -  Island
Release:2022 年
Type:full-length
Label:Independent
Country:Japan
Genre:Post-Black Metal
2作目。抒情的なリフワーク、エモーショナルな旋律が堪らなく良いね。ヴォーカルは益々ダニ度が増しストロングさも身に付け魅力的に成長。荒々しくも抒情的に、兎に角常にプログレスしながらの目まぐるしい展開美に身を悶える他ない。前作から冗長な部分を廃したことでソリッドな感触に満ち溢れ、各曲のキャラ立ちが更にハッキリしており、名曲”キメラ”を始め聴き応えのある楽曲がズラリと並ぶ。音像の濃度含めてポストブラック界隈最高峰のクオリティに仕上がった。ブラックメタルが好きならば聴け!
(満足度 99%)
登録日:2024-09-02
更新日:2024-09-02
  -  Live Album: Island in Full
Release:2024 年
Type:live album
Label:Independent
Country:Japan
Genre:Post-Black Metal
東京ワンマンの模様を収録したライヴアルバム。演奏力の確かさを認識できる内容。ヴォーカル、布氏の悲哀に満ちたハーシュ、等力氏の鬼気迫るトレモロのフレージング、関氏の唸る様なランニングベース、極上のブラストを叩き込む齊藤氏のドラムと、4ピースで表現可能な最大値を余す所なく放出する様に唸らされる。メランコリー、ブルータリティー、リリカルなエッセンス全てを詰め込んだ独自のポストブラックメタルには今後も期待だ。
(満足度 90%)
登録日:2024-09-05
更新日:2024-09-05