-  Legendary Tales
Release:1997 年
Type:full-length
Label:Limb Music
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
1作目。記念すべきラプソディのデビューアルバムだ。ルカによるネオクラシカルなピロピロ、スタロポリの極上のキーボードプレイを主軸に、エピカルで壮大なシンフォニックパワーメタルが展開される。そして何と言ってもファビオによる完璧なハイトーンヴォイスである。力強くどこまでも伸びるかのような究極的な歌唱力に酔いしれる他ない。悶絶要素しか見当たらない恐るべき完成度を誇る超名盤。
(満足度 99%)
登録日:2024-06-03
更新日:2024-06-03
  -  Symphony of Enchanted Lands
Release:1998 年
Type:full-length
Label:Limb Music
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
2作目。神曲”Emerald Sword”収録。ファビオのヒロイックな歌唱に酔いしれるのだ!また、スタロポリのシンフォニックオーケストレーションも益々の冴えを見せ、アルバム全編に渡り極上のクラシカルエッセンスをもたらしている。音質に関しても、クオリティの高さに見合った分厚さが生み出されており満足度も十分である。キャッチーで合唱向きの楽曲も多く、親しみやすさも大きな特徴となっている。デビュー作に引き続き神懸かった究極のシンフォニックパワーメタルアルバム。
(満足度 99%)
登録日:2024-06-03
更新日:2024-06-03
  -  Dawn of Victory
Release:2000 年
Type:full-length
Label:Limb Music
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
3作目。前2作と雰囲気が変わり、冒頭”Dawn of Victory”に象徴されるように、過剰な演出は抑えソリッドなパワーメタルを強調した作風。ファビオのヴォーカルメロディが強調されているのもその表れか。極限のシンフォニックアレンジに陶酔する身としては、やはり若干の物足りなさは否めない。勿論クオリティは尋常でない高さではあるが。と、ブー垂れつつも序盤から中盤、中盤から後半に連れ、ファビオが歌うヒロイックな旋律に夢中になっている自分が居るんだよね。荒っぽいルカのソロもグッと来るし、スタロポリ提督の鍵盤捌きにやはり悶絶ですわ。
(満足度 99%)
登録日:2024-06-03
更新日:2024-06-03
  -  Rain of a Thousand Flames
Release:2001 年
Type:full-length
Label:Limb Music
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
4作目。内容はエメラルドソードサーガの番外編の位置付け。しかしながら、ラプソディならではのエピカルでシンフォニックな世界が煌びやかに濃密に展開されている。メタルパートの推進力も極上で、ファビオの圧倒的歌唱力が光る作風だ。名曲・佳曲がギッシリ詰まった名盤。
(満足度 97%)
登録日:2024-06-04
更新日:2024-06-04
  -  Power of the Dragonflame
Release:2002 年
Type:full-length
Label:Limb Music
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
5作目。エメラルドソードサーガ第4章にして最終章を飾る記念碑的作品。ゴージャスにラプソディならではの圧倒的な世界観の中で縦横無尽の疾走を魅せる躍動感満点の内容が展開される時点で何も言うことはない。ファビオの究極歌唱もノリに乗っており、エピカルなクワイアメロディにも震えるしかないよね。シンフォニックパワーメタルの究極形を提示。
(満足度 99%)
登録日:2024-06-04
更新日:2024-06-04
  -  Symphony of Enchanted Lands II: The Dark Secret
Release:2004 年
Type:full-length
Label:Steamhammer
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
6作目。ダークシークレットサーガ第一章の幕開け。ドラマーもアレックス・ホルツワースが新加入。イントロからオペラティックなSE、そして重厚な”Unholy Warcry”へと雪崩れ込む!お約束のエピカルナンバーである。アレックスのツーバスも効いているが、クワイアのドラマティックさに圧倒されるね。これが、ラプソディたる所以だ。そしてファビオのヒロイックなハイトーンが天空に伸びるかのように光り輝く。ファンで良かったと思わせる瞬間である。1時間超の大作であるが、緊張感は途切れず一大絵巻が展開される超名盤。
(満足度 99%)
登録日:2024-06-04
更新日:2024-06-04
  -  Triumph or Agony
Release:2006 年
Type:full-length
Label:Magic Circle Music
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
7作目。本作からバンド名をラプソディ・オブ・ファイアに変更したダークシークレット・サーガ第2章。変わらぬシンフォニックパワーメタルを邁進。一般的な低評価があるように、曲調がダークで躍動感に欠ける雰囲気はある。が、ファビオの歌唱力に大分救われている部分も大きいかなと思うね。本来のラプソディ・オブ・ファイアを期待すると肩透かしかもしれないが。所属レーベルの影響か、マノウォーっぽさもあり。
(満足度 87%)
登録日:2024-06-05
更新日:2024-06-05
  -  The Frozen Tears of Angels
Release:2010 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
8作目。ダークシークレット・サーガ第3章。本来のラプソディ・オブ・ファイアらしい推進力満点のシンフォパワーを展開。感触はDawn of Victory期のソリッドさに近い。スタロポリ提督のアレンジは最小限にとどめられている気がするし、疾走する旋律も多少のマンネリさがあったり、ルカの荒っぽいギタープレイが気になったりと、ネガティブ要素も見え隠れする。がしかし、中盤の”Raging Starfire”から見違えるような本来の推進性を発揮、悶絶感を引き出してくれる辺り嬉しくなるね。そしてファビオは史上最高のパワーメタルヴォーカリストであると再確認。
(満足度 93%)
登録日:2024-06-05
更新日:2024-06-05
  -  From Chaos to Eternity
Release:2011 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
9作目。ダークシークレット・サーガ最終章。前作に引き続きソリッド系シンフォニックパワーを展開。依然過去作で聴いたような旋律があったりとマンネリ気味感を漂わせるものの、そこは圧倒的旋律美とアレンジ力で聴き手をねじ伏せる力量はやっぱ超一流のバンドである。ファビオの歌唱も桃源郷に至るかのような安心感と胸を熱く激らせる勇壮感を併せ持った極上さが堪らない。前作から披露しているハーシュヴォイスもグッド。何だかんだトータルでピシッと締めるセンスもまた見事。
(満足度 93%)
登録日:2024-06-05
更新日:2024-06-05
  -  Dark Wings of Steel
Release:2013 年
Type:full-length
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
10作目。バンドの中枢であったルカがまさかの脱退、後任にロベルトが加入。そのせいか、ストレートなパワーメタルに提督のシンフォキーボードが映える作風で、ファビオのヒロイックなヴォーカルメロディが主体。時たま表れるロベルトのソロは良いのだが、楽曲はTriumph or Agony期のような、彼等にしたら散漫で覇気のない印象。むしろ全然それ以下でちょっと心配になるレベル。ダークシークレット・サーガが前作で幕を閉じ気が抜けたのかと勘繰る出来なのが残念。
(満足度 70%)
登録日:2024-06-05
更新日:2024-06-05
  -  Live - From Chaos to Eternity
Release:2013 年
Type:live album
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
2012年のヨーロッパツアーの模様を収録した濃厚な2枚組ライヴアルバム。録音状態も良好で、演奏も安定しており聴き応え十分。これまでの経歴を総括するセットリストで楽しませてくれる2時間弱の好盤。しかし鬼神ファビオはほぼフェイク無しの歌いっぷりでただただ見事。
(満足度 93%)
登録日:2024-06-18
更新日:2024-06-29
  -  Into the Legend
Release:2016 年
Type:full-length
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
11作目。ファビオ、アレックス在籍ラスト作品。前作の散漫さから一転、いつもの彼等らしい大仰なSEから再びDawn of Victory期の様なソリッドパワーメタルを展開。ドラマティックでヒロイックな旋律に胸が高まる!前作より加入のロベルトのパートも増えたしね苦笑。やっぱこれですよ、ラプソディ・オブ・ファイアは。初期のあの感動が再び湧き上がる感じだ。ルカが抜け暗中模索が続いている感はありながら、次作で新ヴォーカルを加入させるウルトラCを決断する辺り彼等の鉄の意志を感じさせる。
(満足度 93%)
登録日:2024-06-06
更新日:2024-06-06
  -  Legendary Years
Release:2017 年
Type:full-length
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
12作目。新ヴォーカル、ジャコモ・ヴォーリ加入後最初のお披露目作品は、過去の名曲群のセルフカヴァーとなった。勿論、全曲再録である。実際聴いてみると、ジャコモの声量、レンジは一級品であることが分かる。前任ファビオに合わせて作られた歌メロをなぞるのは些か大変だろうが、彼ならではのスキルで上手くまとめている。伸びやかなハイトーンとパワフルさも兼ね備え、ヒロイックに歌えているし、ファンを安心させるためのお披露目作品としては最適解だったと思う。
(満足度 90%)
登録日:2024-06-07
更新日:2024-06-07
  -  The Eighth Mountain
Release:2019 年
Type:full-length
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
13作目。偉大なるフロントマン、ファビオ・リオーネの後任にジャコモが加入して初のオリジナル・フルレングス。とは言え、サウンドは不変。ドラマティックシンフォニックパワーメタル全開の内容である。荘厳なクワイアを塗布し疾走する盤石な内容に仕上がっている。ジャコモのハイトーンも癖がなく伸びやかで後任としてしっかりと奮闘している。比べるのは無しだ。ファビオが余りにも偉大すぎる。と言うわけで、シンフォニックパワーメタル好きなら必聴。
(満足度 93%)
登録日:2023-09-22
更新日:2023-09-22
  -  Glory for Salvation
Release:2021 年
Type:full-length
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
14作目。前作を踏襲するドラマティックシンフォニックパワーメタル。ジャコモも馴染んできた印象だ。疾走するリズムにエピカルな歌メロが乗る様はやはり素晴らしい高揚感を得られる。1時間超えを全く感じさせない濃密さ。シンフォニックパワーメタルのジャンルにおいては頂点に位置するバンドだと思う。ルカが抜けた後を担うロベルト・デ・ミッチェリも既に5作目となるが、無駄なピロピロもないしfor the bandのパフォーマンスがしっくり来る。司令官アレックス・スタロポリが気持ちよく創作活動できている賜物だと思う。今後の活動にも大いに期待。
(満足度 94%)
登録日:2023-09-22
更新日:2024-06-06
  -  Challenge the Wind
Release:2024 年
Type:full-length
Label:AFM Records
Country:Italy
Genre:Symphonic Power Metal
15作目。冒頭からラプソディ・オブ・ファイアらしいキャッチーなメロディでゴージャスに展開する比較的ストレートな作風だ。加入して4作目となるジャコモのヴォーカルも大分板に付いてきたかなと言った印象。主役はスタロポリのオーケストレーションだが、脇役ながらきっちりと仕事をこなすロベルトのギターも好印象。主張しすぎない要所でのスウィープにも嫌味がないし、私はかなり好きかもしれない。また、何より相変わらず楽曲が良い!ドラマティック&ヒロイックな美旋律を湛え疾走する様が堪らないんだよね。”Whispers of Doom”のガルネリっぽさとか新規軸だし、それ以外の曲もパンパンの期待に十二分に応えてくれる点がファンで良かったと実感させてくれるわ。やっぱりジャコモの成長はデカい。偉大なファビオの幻影が薄らぐほどに。リズム隊のアレッサンドロとパオロの貢献度もバッチリだ。シンフォニックパワーメタル最高峰の立ち位置に揺るぎ無し!個人的フェイヴァリットトラックは、16分に及ぶ大作”Vanquished by Shadows”だ。ジャコモのハーシュで進むミドルから転調し、ドラマティックな展開美を魅せる疾走パートへの流れに昇天。再度言うがファンで良かった!
(満足度 99%)
登録日:2024-05-30
更新日:2024-05-30