-  Lost Paradise
Release:1990 年
Type:full-length
Label:Peaceville Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
1作目。アナセマ、マイ・ダイイング・ブライドと共にピースビルスリーの一翼を担うパラダイス・ロスト処女作。不穏なSEからドゥーミーなデスメタルがスタート。ニックの咆哮に迫力があり、グレッグとアーロンによるメタリックなリフワークで暗黒面をがっつりと味合わせてくれる。ステフェンとマシューのリズムセクションも鉄壁で、出音が素晴らしくバンドアンサンブルはこの時点で完成されている。ゴシックドゥームデスの名盤。
(満足度 89%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-17
  -  Gothic
Release:1991 年
Type:full-length
Label:Peaceville Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
2作目。メロディックゴシックを推進したサウンドへと変化。リフは抒情性を帯びているのが大きな違いで、女性声、シンセも導入するなど耽美性が増している。パラロスのベースを確立した作品と言えるだろう。兎角、グレッグとアーロンのリフワークは秀逸。
(満足度 89%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Shades of God
Release:1992 年
Type:full-length
Label:Music for Nations
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
3作目。引き続きニックの荒々しいデスヴォイスを軸に展開するメロディックゴシック。この頃から、ニックは徐々に濁声を忍ばせたデス声へと変化を見せる。また、グレッグ、アーロン二人の変幻自在のリフワークに身悶える他ないね。正に至高である。
(満足度 89%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Icon
Release:1993 年
Type:full-length
Label:Music for Nations
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
4作目。耽美性を増した作品で、ダイナミズム溢れるゴシックメタルの真髄を味わうことができる。ニックもデス声を封印し、ダミ声にチェンジ。マシューとステフェンの鉄壁のリズム隊、グレッグとアーロンのフックに満ちた抒情的リフワークが乱舞する中期パラロスを象徴する作品を提示した。
(満足度 93%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Draconian Times
Release:1995 年
Type:full-length
Label:Music for Nations
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
5作目。中期ゴシックの名盤。前作同様に非常にメロディックな作品で、グレッグとアーロンによるリフワークのフックに満ちたフレージングの数々、ダミ声でメロディをなぞるニックの歌唱、本作から加入のリーのドラム、オリジナルメンバー、スティーヴのベースもフォア・ザ・バンドに徹しつつダイナミックなプレイで屋台骨をガッチリと支える。耽美性を極めたロマンティックゴシックを提示し、意義深い作品に仕上がっている。
(満足度 96%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  One Second
Release:1997 年
Type:full-length
Label:Music for Nations
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
6作目。耽美ゴシックの究極形を示した直後の作品。ガラッと作風を変え、デジ風味のオルタナロック調のサウンドを提示。ファンはかなり戸惑ったはずである。キャッチーなニックの歌メロ、ゴシカルアレンジで鳴り響くキーボードのお陰で、パラロスらしさは示していると思う(後半はほぼオルタナ調ではあるが・・・)。バンドとして変化したいと言う意志を感じさせるが、方向性は疑問符が付くね(”Say Just Words”みたいな曲は大歓迎である)。
(満足度 76%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Host
Release:1999 年
Type:full-length
Label:EMI
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
7作目。引き続きデジ風味のオルタナロック作品。耽美を極めたパラロスがやるサウンドではないよなあ。
(満足度 69%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Believe in Nothing
Release:2001 年
Type:full-length
Label:EMI
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
8作目。オルタナロック作品。歌メロにゴシック色は残しているが、メタルに戻ってきて欲しい。
(満足度 69%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Symbol of Life
Release:2002 年
Type:full-length
Label:Supersonic Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
9作目。ゴシック寄りのメタルサウンドに回帰してきた雰囲気で一安心。ニックの力強い歌メロに高揚感を得られる点でそれは確信へと変わるはずである。リフもザクザクだし、リーの水を得たようなドラミングにその一端を感じることができる。また、耽美なキーボードアレンジも戻り、私はパラロスの復活を垣間見た。例えるならゴシカルな”One Second”と例えるべきか。オルタナ期を経て得たニックのノーマルヴォイス歌唱とゴシックメタルの融合は、新たなパラロスの目指すべき方向性が確定されたと感じるね。とは言えまだオルタナ臭は残っているし、完全復活とまではいかないが、個人的に嬉しい内容だ。
(満足度 84%)
登録日:2024-02-12
更新日:2024-02-12
  -  Paradise Lost
Release:2005 年
Type:full-length
Label:GUN Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
10作目。オルタナロック臭は完全に消え去り、第三期パラロスサウンドを完全確立。ニックのクリーン歌唱とゴシックメタルの融合を進める。キャッチーなニックの歌メロ、グレッグ、アーロンによる極上のリフは素晴らしく、加えてゲストドラマー、ジェフのプレイ、同じくゲスト、クリスのキーボードプレイも特筆すべきエレメント。オルタナ期を経たからこそ産まれたサウンドを完成させたと言えるだろう。
(満足度 88%)
登録日:2024-02-13
更新日:2024-02-13
  -  In Requiem
Release:2007 年
Type:full-length
Label:Century Media Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
11作目。前作のゲストドラマー、ジェフ・シンガーが正式加入。引き続きニックのクリーンヴォイスと共にメタリックなゴシックサウンドをガンガンに鳴らす。ヘヴィさは前作以上だ。ただ、歌メロ自体の煽情度は前作に分があり。
(満足度 85%)
登録日:2024-02-13
更新日:2024-02-13
  -  The Anatomy of Melancholy
Release:2008 年
Type:live album
Label:Century Media Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
ライヴアルバム。2007年のロンドン公演を収録。近年の作品を中心にセレクト。オーディエンスのレスポンスも熱い!やっぱ”Paradise Lost”は良いアルバムだと再認識。キャッチーな歌メロが、ライヴに映えるねえ。タイトな演奏が全体を締める中々質の高いライヴアルバムである。
(満足度 87%)
登録日:2024-02-15
更新日:2024-02-15
  -  Faith Divides Us - Death Unites Us
Release:2009 年
Type:full-length
Label:Century Media Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
12作目。再びニックが”Draconian Times”アルバムの様なダミ声を復活させ、更に重いゴシックメタルを奏でるようになった。”Paradise Lost”アルバムのような軽やかさを湛えたゴシックとは異なる初期の重さを再現したような雰囲気だ。正にゴシック期、オルタナ期を経て再度ゴシックに戻り、いよいよデス声の復活を予感させるようなサウンド。
(満足度 87%)
登録日:2024-02-16
更新日:2024-02-16
  -  Tragic Idol
Release:2012 年
Type:full-length
Label:Century Media Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
13作目。重いダークゴシック。前作と方向性は同じである。”Draconian”期を復活させるべく、各人の想いがサウンドに現れている。ニックはダミ声メインで力強く歌い上げるのがやはり印象的である。グレッグ&アーロンによるリフワークも再び魅力的なフックを増してきた。At the Gatesに在籍するスウェーデン人エイドリアン・アーランドソンもタイトなドラムでボトム引き締めるのと、オリジナルメンバー、スティーヴのベースラインもヘヴィで素晴らしい。
(満足度 90%)
登録日:2024-02-16
更新日:2024-02-16
  -  The Plague Within
Release:2015 年
Type:full-length
Label:Century Media Records
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
14作目。後期パラダイス・ロストの新たなる幕開け。ニックがついにデス声を解禁。ノーマルヴォイス、ダミ声、デス声を使い分けながら展開するゴシックドゥームメタルである。メロディックでフックのあるリフがスローなパートで粘度高く刻まれる様は流石ベテランの貫禄を思わせるね。スティーヴとエイドリアンによるリズムセクションもドッシリ重く素晴らしい。初期を彷彿とさせるサウンドはやはりオールドファンには堪らないものがある。”Beneath Broken Earth”は、ゴシックドゥームの名曲。
(満足度 90%)
登録日:2024-02-16
更新日:2024-02-16
  -  Medusa
Release:2017 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
15作目。冒頭からデス声を絡めてドゥーミーに進行する様が堪らないね。全体的にもドゥーム色の強いスローな曲中心。彼らの拘りを感じさせる作風である。ねっとりとした曲調に絡むニックのダンディズムに満ちた声が、更に渋みのあるサウンドに昇華されているようだ。フックの面では直近作に若干分があるかなと言った印象。
(満足度 88%)
登録日:2024-02-16
更新日:2024-02-16
  -  Obsidian
Release:2020 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
16作目。アルペジオとニックのウィスパーで幕を開ける。そしてドラマティックなゴシックドゥームが放出されるが、掴みのアレンジが良いね。その後も2本のギターがオーガニックなフレーズを鳴らしながらスローに展開していく。ニックの多彩な歌唱スタイルもすっかり板に付いてきた印象である。収録曲で言えば”Ghosts”のようなイントロのドラムリフをフィーチャリングした曲など印象的な曲はあるものの、全体の出来は良くも悪くも普通かな。そう、彼らに求めるものは常に高いのだ。
(満足度 85%)
登録日:2024-02-16
更新日:2024-02-16
  -  At the Mill
Release:2021 年
Type:live album
Label:Nuclear Blast
Country:United Kingdom
Genre:Gothic/Doom Metal
ライヴアルバム。無観客収録で、彼らの地元ヨークシャー州近郊のナイトクラブにて。タイトというよりリラックスした円熟味のプレイが際立つ雰囲気である。選曲は新旧織り交ぜてバランス良し。
(満足度 85%)
登録日:2024-02-16
更新日:2024-02-16