-  Angels Cry
Release:1993 年
Type:full-length
Label:Rising Sun Productions
Country:Brazil
Genre:Power Metal
1作目。ヴァイパーを脱退した故アンドレ・マトスを中心としてブラジル、サンパウロにて結成されたパワーメタル。アンドレの持つクラシカルエッセンスを塗布した華麗なる楽曲群が並ぶ。南米ブラジルならではの叙情性も豊かに感じられるのと同時にプログレッシヴな展開美も見せる。”Carry On”と並びアングラ屈指の超名曲”Evil Warning”収録。
(満足度 92%)
登録日:2024-06-13
更新日:2024-06-13
  -  Holy Land
Release:1996 年
Type:full-length
Label:Rising Sun Productions
Country:Brazil
Genre:Power Metal
2作目。オペラティックなSEから波のさざなみ、嵐が入り、ブラジル土着感のある雰囲気を醸し出しながら演奏がスタート。勢いよくマトスのヴォーカルがIN。良い入りである。当時としては長い1時間弱の壮大な物語が繰り広げられる。単純なパワーメタルではなく、彼等のルーツである南米ブラジルの雰囲気をアレンジに組み込み、お得意のクラシカルエッセンスも導入。前作から更に一皮剥けたアングラらしいクオリティの高い1枚。特に10分超えの大作”Carolina IV”がお見事。
(満足度 92%)
登録日:2024-06-13
更新日:2024-06-13
  -  Fireworks
Release:1998 年
Type:full-length
Label:Steamhammer
Country:Brazil
Genre:Power Metal
3作目。いい意味でソリッドな作風。前作のブラジル民族へのルーツの旅から帰還し、再びメタルバンドたらんと意識したヘヴィな感触が肝となっている。今回は”Metal Icarus”、”Speed”が超強力!各曲しっかりと作り込まれており、聴き応えも十分。マトスのパフォーマンスも高く評価したいね。勿論クラシカルアレンジの繊細さもだ。
(満足度 92%)
登録日:2024-06-13
更新日:2024-06-13
  -  Rebirth
Release:2001 年
Type:full-length
Label:Steamhammer
Country:Brazil
Genre:Power Metal
4作目。アンドレが脱退し、新ヴォーカリストにエドゥが加入。第二期アングラが誕生。ただやはりと言うべきか、アンドレ時代のクラシカルエッセンスは影を潜め、ユーロスタイルのメロスピへと変化。それにより全体的なアレンジの深みの浅さが気になるところではある。とは言え、エドゥのハイトーンを活かしたスリリングな疾走チューンがカッコいいよね。馬鹿テクの演奏陣の貢献度もあり、ハイクオリティな1枚。
(満足度 88%)
登録日:2024-06-14
更新日:2024-06-14
  -  Temple of Shadows
Release:2004 年
Type:full-length
Label:Steamhammer
Country:Brazil
Genre:Power Metal
5作目。前作同様の作風である。疾走チューンのマジカルな悶絶感、ミドルの叙情性は非常にクオリティが高いね。ただ、初期マトス期のクラシカルエッセンスの煌びやかさも恋しくなるのもまた事実。エドゥも奮闘してはいるがその点もマトスとの比較になってしまうがね。でも、非常にハイレベルではあるのは間違いない。カイ・ハンセンとハンズィ・キアシュがゲスト参加。
(満足度 89%)
登録日:2024-06-14
更新日:2024-06-14
  -  Secret Garden
Release:2014 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Brazil
Genre:Power Metal
8作目。二代目ヴォーカリスト、エドゥが脱退、後任にラプソディ・オブ・ファイアを脱退したファビオ・リオーネが電撃加入。プログレテイストを含んだパワーメタルにファビオの帝王歌唱、うむ悪く無い。エドゥ期に足りていなかったラストピースがハマった感じ。安易なユーロメタルに逃げず、ブラジルのバンドらしいアイデンティティを失わずにオリジナリティを発揮している点を評価したい。ドラマティックなスピードメタルもあるが、ファビオの圧倒的歌唱のお陰でバンドの格が三段階は上がった印象。とまあ、絶賛気味に書いているが肝心の楽曲は大半が地味。アレンジ不足なのか、プログメタルにありがちな雰囲気だけでコアのフックが不足していて、折角のファビオの歌唱力を活かした作りでないのが惜しすぎる。また、ラファエルがリードヴォーカルを取ったりゲストにも歌わせたりしており、全体的にも散漫な印象。次作はファビオ中心の奮起に期待。
(満足度 77%)
登録日:2024-06-15
更新日:2024-06-15
  -  Ømni
Release:2018 年
Type:full-length
Label:earMUSIC
Country:Brazil
Genre:Power Metal
9作目。キコが脱退し、ついにオリジナルメンバーはラファエル・ビッテンコートを残すのみとなった。思えばアングラは苦難が続く時期が長かった。そんな中で起死回生のファビオの加入によりバンドの首の皮一枚繋がったとも言えるだろう。冒頭はお約束のスピードメタルで、それ以降はプログメタルが続く。前作よりは内容的に統一感も出てきて大分良くなったね。ただ、もっとファビオの圧倒的歌唱を活かした楽曲だと更に良い。まだまだ、お客様と言うか手持ち無沙汰な感じがもどかしい。
(満足度 83%)
登録日:2024-06-15
更新日:2024-06-15
  -  Cycles of Pain
Release:2023 年
Type:full-length
Label:Atomic Fire Records
Country:Brazil
Genre:Power Metal
10作目。冒頭からドラマティック疾走を開始する。その後は前2作の課題に向き合い、よりファビオの歌唱にフォーカスした楽曲を並べてきた形だ。大分良くなったかな。プログレテイストにブラジルらしい土着アレンジも取り込みつつ、キャッチネスを増加させ進んでいく。但し後半は大分大人しく地味。最早、マトス期とは比べることすら出来ないが、アングラの現在地が表現された一枚だろう。個人的には、よりアルバム全体のダイナミズムが欲しいところ。
(満足度 83%)
登録日:2024-06-15
更新日:2024-06-15