- Battalions of Fear
Release：1988 年
Type：full-length
Label：No Remorse Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
1作目。ガーディアンの記念すべきデビュー作。初期衝動の塊の様なスラッシーな疾走感と共に若きハンズィのシャウトが初々しく、メロディは勇壮でキャッチー。当時のジャーマンパワーメタルとしては整合感高く非常にドラマティック。泣きのツインリードがまた素晴らしく、各所でハイライトを構築。ライヴの定番、名曲”Majesty”収録。
（満足度 90%）
登録日：2024-05-27
更新日：2024-05-27
- Follow the Blind
Release：1989 年
Type：full-length
Label：No Remorse Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
2作目。名曲”Banish from Sanctuary”に代表されるように、前作から更にドラマ性が向上。彼等特有のクワイアも聴かれるようになった。ミドルテンポも入れつつ、要所での爆走感はメリハリがあり良いね。整合感も更にアップ、トーメンの手数も相変わらず素晴らしいし、アンドレ&マーカスのリフワークもスリリングで絶品。また、後半に配置された名曲”Valhalla”では、カイ・ハンセンのヘナチョコハイトーンが聴けるのも胸熱。
（満足度 91%）
登録日：2024-05-28
更新日：2024-05-28
- Tales from the Twilight World
Release：1990 年
Type：full-length
Label：No Remorse Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
3作目。成長度合いが更に加速。全てのエレメントがガッツリとパワーアップし、名曲をズラリと配置したジャーマンパワーメタルの名盤に仕上げてきた。疾走するリズム、歌うリード、ハンズィのヒロイック歌唱が混じり合い、彼等特有のサウンドを確立した感あり。”Traveller in Time”、”Welcome to Dying”、”Goodbye My Friend”、"Lost in the Twilight Hall"、”The Last Candle”など言わずもがな。
（満足度 92%）
登録日：2024-05-28
更新日：2024-05-28
- Somewhere Far Beyond
Release：1992 年
Type：full-length
Label：Virgin Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
4作目。冒頭からドラマティックな”Time What is Time”で極上の疾走を開始。ガーディアンらしい起伏の激しさが見事。アルバム全体通せば疾走一辺倒でなくなったが、ドラマ性は更に向上。緻密な楽曲アレンジに唸らされるね。特に要所でのアコースティックアレンジが効いており、パワーメタルサウンドとの対比が抜群に良い。バグパイプを取り入れたアイリッシュなテイストも絶品である。名曲揃いの初期の代表作。
（満足度 95%）
登録日：2024-05-29
更新日：2024-05-29
- Imaginations from the Other Side
Release：1995 年
Type：full-length
Label：Virgin Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
5作目。緻密さは更なる高みへと到達した。力強さと旋律美の極限の融合がなされ、ガーディアンの魅力がパンパンに膨れ上がった熱き作品となっている。アコギアレンジも相変わらず美しく、疾走パートのカッコ良さも抜群である。また、中世の世界観を体現する作風も非常に満足度が高く、ハンズィのパワフルヴォイスと共にゴージャスなクワイアを塗した旋律の数々にも惹き込まれる。初期の集大成的な作品。
（満足度 96%）
登録日：2024-05-29
更新日：2024-05-29
- Nightfall in Middle-Earth
Release：1998 年
Type：full-length
Label：Virgin Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
6作目。トールキンの物語を題材とした、曲間を小曲のSEで繋いだ一大コンセプトアルバム。ガーディアンの特色である派手なクワイアをたっぷりと塗布したドラマティックで力強く進軍するパワーメタルサウンドを構築している。やはり主役のハンズィの噛み付くようなシャウトが光り、アンドレ、マーカスのツインギタープレイ、トーメンのドラムの主張が色濃い。頂点を極めたかに思われる前作から、更に凝りに凝った楽曲群にフォーカスすれば、皆で歌えるキャッチーさは確実に存在している。”Into the Storm”や、”Nightfall”、”The Curse of Feanor”、”Blood Tears”、”Mirror Mirror”(超名曲！)、”Time Stands Still(at the Iron Hill)”、”Thorn”、”When Sorrow Sang”、”A Dark Passage”等名曲がしっかりと配置されているのがその証左である。ブラインド・ガーディアン絶頂期を代表する名作。
（満足度 96%）
登録日：2024-05-30
更新日：2024-05-30
- A Night at the Opera
Release：2002 年
Type：full-length
Label：Virgin Records
Country：Germany
Genre：Power Metal
7作目。勇壮にドラマティックに進軍するブラガらしい作品。クワイアをたっぷりと塗布し、ハンズィが力強くシャウトする点で言えば前作同様。緻密な構成力が相変わらず圧巻の作り込みだ。楽曲のフック感で言えば前作に分があり。但しクオリティは折り紙付きなのでファンは安心して楽しめるだろう。
（満足度 93%）
登録日：2024-06-18
更新日：2024-06-29
- A Twist in the Myth
Release：2006 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Germany
Genre：Power Metal
8作目。クワイアを多用したパワーメタルは、シンプルさを重視しており、初期中期の展開力は幾分弱まった印象はあるものの、Imaginations from the Other Side期の緻密さを維持しながら、ハンズィのパワフル歌唱をフィーチャーするスタイルにブレなし。抒情的な部分はより突き詰めた上でしっかりとパワーメタルエッセンスを被せてくるセンスと言いいベテランの凄みも十二分に感じさせるね。アンドレの歌うリードも健在だし、本作から加入のフレデリクのドラムも奮闘してる。絶頂期と比べれば幾分の地味感もあるが、総じてガーディアンらしい作品に仕上がっている。
（満足度 90%）
登録日：2024-06-02
更新日：2024-06-02
- At the Edge of Time
Release：2010 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Germany
Genre：Power Metal
9作目。シンフォニックなSEからスタート。これ迄と違う雰囲気を感じさせるが、前作での抒情パートを表現しながらドラマティックなクワイアを塗したガーディアンらしいメロディを放出しており、満足度は非常に高い。前述したシンフォニックなオーケストレーションもドラマ性演出の良い味付けだ。持ち前のパワーメタリックな推進力も至る所に落とし込まれ胸が熱くなる！また、偉大なトーメンの後任で前作より加入したフレデリクのドラミングもより馴染む形でプラスに働いてるのも嬉しいよね。
（満足度 92%）
登録日：2024-06-02
更新日：2024-06-02
- Beyond the Red Mirror
Release：2015 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Germany
Genre：Power Metal
10作目。冒頭の”The Ninth Wave”からガーディアンらしい胸を熱くする旋律を織り込んで来るため、ファンとしては安心できる内容だ。毎度のことだが、緻密なサウンドプロダクションの上に乗るクワイア、勇壮なハンズィの歌メロを聴くと否が応でも気分が高揚する瞬間である。また、名盤Imaginations from the Other Sideの続編の位置付けのためか、近作での叙情性を重視した曲も少なめでパワーメタルメインな作風なのも嬉しい。聴き込む程に気に入りそうなアルバムである。
（満足度 93%）
登録日：2024-06-03
更新日：2024-06-03
- Live Beyond the Spheres
Release：2017 年
Type：live album
Label：Nuclear Blast
Country：Germany
Genre：Power Metal
2015年のヨーロッパツアーの模様を収録した3枚組ライヴアルバム。荘厳なSEに導かれてハンズィのヴォイスがINし、ライヴスタート。新旧楽曲織り交ぜてエピカルな雰囲気を湛えて展開する2時間40分に渡る大作となっている。何よりオーディエンスのレスポンスの素晴らしさよ。ガーディアンを愛する戦士達は兎に角歌う！鳥肌の立つ瞬間だ。私のようなニワカとは年季が違うのだ。選曲も近作から初期中期に至るまでバランスよく配置されており迫力のあるプレイで楽しませてくれる。
（満足度 87%）
登録日：2024-05-27
更新日：2024-05-27
- The God Machine
Release：2022 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Germany
Genre：Power Metal
12作目。従来のソリッドでストレートなブラガらしいパワーメタルを展開。ハンズィ伝統のヴォイスを軸にお馴染みの二人のギターワーク、適度なクワイアを塗布し、スピード感も付けながら進んでいく。初期の様なドラマティックな歌メロ群を期待することは酷なものの、現在の立ち位置で最大限彼等らしさを表現することに成功していると思う。聴き込む程にハマる感じがするのと、ライヴ映えする曲が多いのもポジティブなトピックだ。
（満足度 91%）
登録日：2024-05-30
更新日：2024-05-30
- Somewhere Far Beyond - Revisited
Release：2024 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Germany
Genre：Power Metal
13作目。初期の超名盤”Somewhere Far Beyond”のリレコーディングを敢行。現代の重厚なサウンドプロダクションで生まれ変わった名曲群。余計なアレンジは加えず原曲にひたすら忠実に。ハンズィの歌唱も全く変わらず、あの時代に想いを馳せられる極上の内容だ。名手トーメン・スタッシュが叩いていたドラムパートに関しても、フレドリクが忠実に再現。ツインギターはオリジナルメンバーのアンドレ&マーカスだけに完璧だ。ドカドカと疾走し、ゴージャスなクワイアを被せるガーディアン最大の魅力が存分に放出されており、一時たりとも隙の無い音像の中で顔を歪ませながら両手でメロイックサインを掲げ叫び続けるしか無い！今の時代に再録してくれた彼等に感謝。Imaginations from the Other Sideも是非お願い出来ないだろうか。
（満足度 97%）
登録日：2024-08-13
更新日：2024-08-13