-  The Flag of Punishment
Release:2003 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
1作目。国産最高峰パワーメタルのデビュー作。日本人特有のリリカルで繊細なトーンを塗しつつ文字通りクサメロを撒き散らしながら疾走する劇的メタルサウンド。惜しみないハイトーンで歌い上げるYAMA-Bと激テクリックを難なく弾きこなすSyuの存在感が際立つ。既に国産のクオリティを凌駕しており、海外の一線級と対等に渡り合える内容なのが素晴らしい。
(満足度 90%)
登録日:2024-08-08
更新日:2024-08-08
  -  Advance to the Fall
Release:2005 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
2作目。変わらぬ好盤にて、全国のキモスパー共のパンツを汚させる渾身の一枚。YAMA-Bの艶やかなハイトーンとSyuのリードが相変わらず美味しいね。作風的に若干プログレッシヴに変化。劇メロ疾走”Deep Affection”で悶死セヨ。
(満足度 90%)
登録日:2024-08-08
更新日:2024-08-08
  -  Beyond the End of Despair...
Release:2006 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
3作目。音質が良くなり奥行きが増し聴き応えがアップ。YAMA-Bもエピカルな歌唱でそれに応える。が、それに反して曲調はよりメロディックにエピカルさは軽減した感はアリ。それでも、”Point of No Return”は本来のガルネリウスだね。コレコレ、思わず顔が歪む!Syuのギターソロも良いが、Yuhki様のキーボードも絶品だ。ただやはり歌謡メタルちっくな曲調が多いのは、ちと没入感を削がれる印象。
(満足度 85%)
登録日:2024-08-09
更新日:2024-08-09
  -  One for All - All for One
Release:2007 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
4作目。歌謡メタルに接近した前作から一転、極上の疾走曲”New Legend”がスタート。YAMA-Bの歌唱スキルも枚毎作確実に向上してるのも嬉しい要素。Syuのギターソロの構築美もどんどん派手になり、魅せ場を確実に作っており相変わらず見事だね。独特のシンフォニックなアトモスフィアを形成するYuhki様のキーボードも相変わらず圧巻だし。ただ、エピカルなスリルを求める観点で見れば、やはり作風は前作を踏襲しているだけに歌謡メタル要素は強め。そんな中、”Everlasting”、”Last New Song”、”Sign of Revolution”等胸熱なメタルチューンも確実に存在するのは素直に嬉しいよね。それにしてもYAMA-Bの歌唱が堪らなくス・テ・キ。
(満足度 85%)
登録日:2024-08-10
更新日:2024-08-10
  -  Reincarnation
Release:2008 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
5作目。YAMA-B在籍ラストアルバム。天才肌ギタリストSyuのアクの強い美旋律フレーズを武器に順調に活動して来た彼ら。前作、前々作と歌謡メタルに接近したが、本作に関しては初期のエピカルなテイストが復活。激テクの演奏陣のお陰で決して日和ったアルバムを作るような集団では無いだけに、しっかりと聴かせるポイントをフックとして散りばめているのは嬉しいね(実力は国内随一なのは周知の事実であるし、私はセンスのある楽曲を作る彼らが好きなのだ)。兎角、本作を以て脱退するYAMA-Bのパフォーマンスが過去最高に素晴らしく、艶やかで勇壮な歌唱にひたすら聴き惚れる程(魅力はやはり英詞の曲)。脱退がただただ残念でならない。
(満足度 95%)
登録日:2024-08-10
更新日:2024-08-10
  -  Resurrection
Release:2010 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
6作目。ヴォーカルが小野Sho正利にチェンジ。4オクターブを駆使した圧倒的声域のハイトーンが、バンドのサウンドに見事にハマっており、更なる劇的パワーメタルへと昇華することに成功。疾走曲中心の内容で文字通り、新生ガルネリウスの挨拶代わりの一枚である。
(満足度 90%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  Phoenix Rising
Release:2011 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
7作目。Sho加入二作目は、エピカルなSEに導かれ疾走チューンにてスタート。前作と変わらぬハイクオリティメロスピ&メロディックメタル的作風かな。兎に角Shoの歌唱を全面に押し出してる。また、Syuのギタープレイも熱くなるリック多し。
(満足度 90%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  Angel of Salvation
Release:2012 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
8作目。ドラマティックなSEから劇的疾走チューンへ。前二作を凌駕するダイナミズムを有し美旋律を撒き散らす一曲に早くもノックアウトだ。Shoの歌唱も更に磨きが掛かり、説得力を増したパフォーマンスが見事である。また、Syuのリードプレイも過去一の充実度で迫る。エピカルな雰囲気を湛えた作風、日本詩の歌詞もバッチリハマってる。”Temptation Through the Night”の色っぽさ、かなり好みだなあ。Shoだからこそ表現出来る一曲。そんな一面、つまりShoがガルネリウスに加入した必然性を強く感じるのだ。前述したが、日本人特有のリリカルさとエピカルなエッセンスが絶妙なバランスで融合している点が最大のトピック。そして、YAMA-Bの呪縛を解き放った過去最高の仕上がり。また、後半に鎮座する14分の大作”Angel of Salvation”は彼らの才能を120%発揮した名曲だ。Syuのギターソロに開いた口が塞がらない!
(満足度 99%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  The IronHearted Flag, Vol. 1: Regeneration Side
Release:2013 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
9作目。YAMA-B時代の楽曲のリレコーディング盤。やはりShoが歌うと新鮮味があるね。クサメロ色が濃いスピードメタル中心でテンションも上がる。Flagシリーズにハズレなし(ニヤリ)。現代プロダクションのお陰で更なるダイナミズムがもたらされた楽曲群は文句なしの完成度。超名曲”Point of No Return”含む冒頭三連発は即死ものの格好良さ。そして改めて名曲が多過ぎて泣けてくる!
(満足度 96%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  The IronHearted Flag, Vol. 2: Reformation Side
Release:2013 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
10作目。リレコーディング盤第二弾。今回は曲名、歌詞を一新すると言うドラスティックな意欲作。シンフォニックによりパワフルに飛翔するガルネリウスサウンドを提示。Shoのフロントマンとしての自信も漲っているのが伝わってくるよね。リアレンジの強い本作は、Shoの歌唱も第一弾よりハマってて、(原曲の良さもあるが)より魅力的に聴き手に響く感覚が強い。唄心に満ちたSyuのリードもこれ以上無く素晴らしいし、Yuhki様のリリカルなキープレイ、オーガニックなJunichiとTakaのリズム隊の安定感も文句のつけようが無い。企画モノ以上の満足度だ。
(満足度 99%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  Vetelgyus
Release:2014 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
11作目。期待通り冒頭からドラマティックな疾走曲だが、Shoの日本詩がハマってる!その後も英詩、日本語交えたキャッチーなメロディックメタルチューンをズラリと並べ、満足度の高い一枚に仕上がっている。リズム隊のダイナミズム、楽曲アレンジの重厚感も際立っており、聴き応えも十分。歌謡メタル手前で踏みとどまり、パワーメタルバンドとしてのアイデンティティを主張するバランス感覚も相変わらず見事。
(満足度 97%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  Under the Force of Courage
Release:2015 年
Type:full-length
Label:VAP
Country:Japan
Genre:Power Metal
12作目。アルバムアートワークからエピックな雰囲気プンプン。それを予感させるSEから、重厚なリフでスタート。力強さがジャーマンメタルを想起させるね。DT的変拍子も交え、これまでとは一味違うアレンジが刺激的。続いてはShoのシャウトから待ってましたの疾走チューン。日本詩歌唱の色気にメロメロだ。拳を握り締め共に叫ばずにはいられない!Sho加入後の軽やかな美旋律から激しさを伴うエピカルサウンドへのシフトが、新たな魅力。"Rain of Tears"のプログレッシヴなアレンジも新機軸だし、ラスト14分の大作"The Force of Courage"の仕上がりには、プラトーンポーズでメロイックサインを掲げそれに応えるのみ。プログレッシヴな展開力と元来の美旋律の融合が素晴らしすぎる出来栄えだね。日出る国の極上のメロディックパワーメタル!これぞ長らく私が待ち望んでいた音だ。作風的にも海外のメタルヘッズにも刺さるに違いない(Rhapsody of Fireのファンに薦めたい!)。また話は変わるが、重ね録りなのは分かるがこれだけの重厚感で未だSyuのシングルギターであることが驚異的。メンバー陣の激テク具合にも相変わらず舌を巻くしね。後期ガルネリウスの船出に乾杯。
(満足度 100%)
登録日:2024-08-11
更新日:2024-08-11
  -  Ultimate Sacrifice
Release:2017 年
Type:full-length
Label:Warner Music Japan
Country:Japan
Genre:Power Metal
13作目。前作に続きエピカルな雰囲気を湛えたアルバムアートワーク。そしてデビュー作から在籍したVAPからWARNER MUSIC JAPANへ移籍第一弾。作風は前作から不変のドラマティックなサウンドを基調としておりファンは安心の内容だ。ハイテックなSyuのリフと随所で切り込むリードを軸にShoのハイトーンが華麗に舞うスピードメタルからボンバスティックなスタートを切る。堂々たる世界最高峰のパワーメタルサウンドだ。またここへ来て、DTを想起させるテクニカル・プログレッシヴな展開力も身に付け、元来の抜群のメロディ構築センスを絡ませたファンが歓喜の作風を立て続けに提示。彼らにこれ以上求めるエレメントは存在しないだろう。個人的には、クイーンズライチ、シンフォニーX、DTのスリル、ラプソディ・オブ・ファイア、キャメロットのドラマティカをミックスさせたサウンドに昇華されたと思っており、今後は是非本格的に欧米を舞台に闘って欲しいバンドだ。特にSyuは海外一線級のバンドでゲストで良いから弾いて欲しいね。話が逸れたが、本作も高品質なメロディックメタルアルバム。特にラストの10分超えの大作”Brutal Spiral of Emotions”、”Ultimate Sacrifice”の二曲は要チェックだ。
(満足度 97%)
登録日:2023-07-09
更新日:2024-08-11
  -  Into the Purgatory
Release:2019 年
Type:full-length
Label:Warner Music Japan
Country:Japan
Genre:Power Metal
14作目。エピカルな作風は続く。プログレッシヴな序曲に続き雰囲気満点の疾走チューン”My Hope is Gone”の出来栄えに早速ノックアウトだ。物悲しさを秘め走る様が、新たなるガルネリウスを感じさせるね。プログレ要素強めのソロも板に付いてるし。続け様の劇メロチューン”Fighting of Eternity”に於けるSyuのエモーショナルなギターソロとYuhki様のネオクラシカルなキーボードソロのバトルに咽び泣くこと必至。その後も特にSyuの殺傷力抜群の魂に訴え掛けてくるリードプレイや、プログレッシヴなパートも盛り込み、より普遍的なメロディックメタルバンドとしてのアイデンティティを提示。
(満足度 93%)
登録日:2023-07-09
更新日:2024-08-12
  -  Union Gives Strength
Release:2021 年
Type:full-length
Label:Warner Music Japan
Country:Japan
Genre:Power Metal
15作目。エピカル要素は引き続き継続。ブラストビートを取り入れたダークなパワーメタルチューンが印象的。その後もスピードメタルや、彼らならではの日本詩のメロディックメタルを展開しながら進んでいくが、どうも以前の熱さや感動が若干後退した感あり。所謂マンネリが顔を覗かせている気配がなくも無い。と言いつつSyuのネオクラシカルなギターソロや、”See the Light of Freedom”、"Whatever It Takes (Raise Our Hands!)"の様な魅力的な楽曲にはしっかり悶絶するけどね苦笑。”Deep Affection”、”Everlasting”は、YAMA-B在籍時代の名曲のリレコーディングバージョン。と言う訳で、オリジナル曲が全6曲しかないのもEP的で物足りなく感じるのかも。
(満足度 90%)
登録日:2023-07-11
更新日:2024-08-12
  -  Between Dread and Valor
Release:2023 年
Type:full-length
Label:Warner Music Japan
Country:Japan
Genre:Power Metal
16作目。収録曲全8曲、トータル40分程なのでEP的感覚アリ。そんな中、お約束の序章からエピカルでボンバスティックな疾走を魅せる”Run to the Edge”に胸熱だ。Shoの天空へと突き抜ける4オクターブのクリアヴォイスが映える。Yuhki様のキーボードソロもエモーショナルなフレーズが素晴らしく、Syuのオハコのシュレッドソロも炸裂し悶死しかける!正に極上のクオリティである。Under the Force of Courage、Ultimate Sacrifice 、Into the Purgatory期で表現したエピカルエッセンスがここへ来て熟成の域に達したかの様だ。その後も物悲しげな憂いを魅せながら展開する、ガルネリウスらしい桂曲がズラリ。中期のオーガニックな楽曲の雰囲気が復活し、聴き手の魂に響く感覚も良いね。また、前作から加入したドラマーのLeaのパフォーマンスを見ても馴染んで来た印象。曲数は少ないものの、鉄板の内容で大満足だ。
(満足度 94%)
登録日:2023-07-11
更新日:2024-08-12
  -  The Stars Will Light the Way
Release:2024 年
Type:full-length
Label:Warner Music Japan
Country:Japan
Genre:Power Metal
17作目。節目となるメジャーデビュー20周年を飾る待望の新作。いつものように期待をパンパンに膨らませる序曲から、”The Reason We Fight”へ。Shoが歌うヒロイック&エピカルな旋律が堪らない。本領を発揮したドラマーLeaのツーバスの推進力も見逃せないポイント。更なるゴージャスなバンドサウンドが迫り来る。SyuとYuhki様のプログレッシヴなインプロビゼーションもすっかり板に付いてるし、普遍的なメロディックメタルと言った趣。続けてこれぞジャパメタな”Lost in the Darkness”のLeaのツーバスにモンゼツ!”Finally, It Comes!”は、ヨーロピアンな雰囲気を湛えたドラマティカ、Shoのしっとりとした歌唱が映える佳曲。”In Water’s Gaze”は、ラプソディ・オブ・ファイアのようなオーケスレーションが印象的な楽曲だ(クラシカルな間奏が絶品)。”Heartless”は初期を彷彿とさせるクサメロにグッと来るドラマティックチューン。”Crying for You”は曲名通りバラッドで一息付けるタイミングであり、Yuhki様の独壇場だ(後半のジャーニー風AORアレンジがナイス)。”Voice in Sadness”は、ストラトヴァリウスのオマージュの様な新機軸の楽曲で、Shoのリリカルな歌唱が映える。正にメロディックメタルの王道。そして、アウトロ手前に配置されたお馴染み11分に及ぶ大作”I Believe”へ。ストリングスを交えたクラシカルなイントロから、天空を突き抜けるかの様なクサメロ疾走を展開。完璧だ。何も言うことはない。本作の影の立役者はLeaでキマリ。こんな凄いパワーヒッターだとは驚愕。また、ファンの期待に120%で応え、自分達の信念に従い突き進むガルネリウスに最上限のHail!
(満足度 100%)
登録日:2024-09-25
更新日:2024-09-25