-  Wintersun
Release:2004 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Finland
Genre:Melodic Death Metal
1作目。元エンシフェラムのヤリ・マネンパが立ち上げたネオクラシカルメロデス。パーマネントメンバーはヤリとドラマーの二人。ヒロイックでネオクラシカルな、エンシフェラムにも通じる北欧メロデスを存分に披露。パワー、スピード、メロディの三拍子がバッチリ揃い、フォークメタルのエッセンス、何よりヤリ自身のネオクラシカルギタープレイが光輝く名盤に仕上げてきた。天晴れである。日本のヘッズを夢中にさせること請け合いの超名盤。
(満足度 94%)
登録日:2024-09-22
更新日:2024-09-22
  -  Time I
Release:2012 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Finland
Genre:Melodic Death Metal
2作目。8年振りのリリースだ。激烈にストレートなインパクトだったデビュー作から一転、シンフォニック性やプログレッシヴな組み立てを中心とした作風へとシフト。いきなり長々とした序曲を配置し、続け様に13分の大作”Sons of Winter and Stars”を展開させる冒険心が鮮烈だ。円熟味を増した懐の深さを感じさせつつ、しっかりエピカル・ヒロイックな悶絶ポイントを盛り込む辺りニヤリである。その後はヴァイキングテイストを含んだミドルを配置しつつ(良い曲だ)、前述の大作曲の対となる11分の大作”Time”へ。しかし出来はそこまでかなあ。悪くはないけど。と言うわけで、待たされた割にコレかと言う残念感は少なからずあるよね。デビュー作のスリルを味わったリスナーは特に。後は大作曲が幅を利かせすぎていて、外した時のリカバリーが出来ないのも諸刃な気がする。多分殆どのリスナーが同じ気持ちでは?
(満足度 85%)
登録日:2024-09-22
更新日:2024-09-22
  -  The Forest Seasons
Release:2017 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Finland
Genre:Melodic Death Metal
3作目。四季をテーマに各シーズン10分超えで展開する冒険作。序盤はミドルテンポ&シンフォニックに遊軍するため、初聴は地味ながら転調して”らしい”トレモロリフとヤリのハーシュでウィンターサンらしさを仄かに感ずる事ができる。”春”に関してはプログレッシヴな装いを提示した感じだね。と言いつつ、締めの疾走パートは悶絶だ。続いて”夏”は、フィンランドの大地を想起させる荘厳さとブラックメタル的邪悪さを帯びた大作。ヴァイキングテイストも含み、ボルクネイガーやヴィンターソーグを彷彿とさせる佳曲。正に魅せると言った表現がピッタリである。”秋”は、アグレッシヴに攻勢に打って出る。ブラストビートでガンガンに攻める辺りが良いね。ヤリのメロディックなリードも聴けるし。ラスト”冬”は、再び抒情的でミドルテンポに遊軍しつつそのまま締めるので一番地味かも。とまあ精一杯好意的に書いたがトータルで見れば疾走パート少なめのプログレッシヴな作風で、デビュー作のスタイルは最早望むべくもないのが惜しいな。
(満足度 82%)
登録日:2024-09-23
更新日:2024-09-23
  -  Time II
Release:2024 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Finland
Genre:Melodic Death Metal
4作目。ヤーリ率いるフィンランドのシンフォメロデス、7年振りの新作。アルバムには日本語も添えらているが、冒頭のSEは中国テイストでズッコケるものの、ブラスティングシンフォからのボンバスティックな出だしが、デビュー作を想起させる嬉しい出来栄え。タイトな音質でソリッドに攻める冒頭が、ウィンターサンの帰還を嬉々として喜びたくなるよね。ヤーリ得意のネオクラシカルなリックも随所に聴かれ、即効性と高揚感も抜群。日本のヘッズなら間違いなく気に入る要素が盛り沢山である。作品の根幹となる10分超えの大作が3曲あり、冗長なパートも少なからずあるのと、ラストは爆走ナシで尻すぼみなのがアルバムのバランス的に非常に惜しい!が、期待外れではない。しかし最後まで中国テイスト差し込むのは、あんまり嬉しくないなあ苦笑。
(満足度 86%)
登録日:2024-09-03
更新日:2024-09-03