-  Blessed Are the Sick
Release:1991 年
Type:full-length
Label:Earache Records
Country:United States
Genre:Death Metal
2作目。トレイ・アザトス率いるフロリダ・タンパ出身のデスメタル。トレイが生み出す独特の邪悪なフレージングの殺傷力が魅力。ピート・サンドヴァルのブラストも心地よく、またデイヴィッドのデスメタル然とした凶悪な歌唱も含めてフロリダデスを代表する音楽性を構築している。スロー、ファストを使い分けるドラマ性もまたモービッド・エンジェルの魅力で、起伏が激しく聴き応え抜群だ。モリサウンドならではのヘヴィな音作りもまた素晴らしく非の打ち所がない優れたアルバムに仕上がっている。
(満足度 94%)
登録日:2024-09-19
更新日:2024-09-19
  -  Domination
Release:1995 年
Type:full-length
Label:Earache Records
Country:United States
Genre:Death Metal
5作目。トレイ独特のフックを持ったリフワークで展開されつつ、少しスピードを落としたか。初期のスピード感や緩急の見せ場が少なくなりちょっと消化不良。しかしながら、中盤の”Nothing But Fear”辺りから本来のエンジェルに豹変。これだよコレ!デイヴィット、トレイ、ピートの豪傑三人が魅せる濡れ場である。特にトレイの天才的なリフのフレージングと、ピートのブラストビートによる推進力が堪らない。デスメタルマスターならではの迫力。その後は再びスローダウンするため、全体の印象はボヤけるが、一時の本気度は流石である。
(満足度 85%)
登録日:2024-09-20
更新日:2024-09-20
  -  Formulas Fatal to the Flesh
Release:1998 年
Type:full-length
Label:Earache Records
Country:United States
Genre:Death Metal
6作目。ヴォーカルのデイヴィッド・ヴィンセントが抜け、スティーヴ・タッカーが加入。トレイ、ピートと共にトリオとなる。開始からピートのブラストがIN。いきなり攻勢を見せる。スティーヴはデイヴの歌唱とそこまで変化はなく凶悪な声で違和感はないし(とは言え、デイヴが余りにも凄すぎた)、前作と違い序盤からトレイのセンスフルなリフワークが聴けて嬉しい。重さと速さが同居しており(後半はスローでプログレッシヴで実験的)、前作の余韻を引きずって無いわけでもないが、冒険心に溢れた作風で聴き込みが必要だ。
(満足度 85%)
登録日:2024-09-20
更新日:2024-09-20
  -  Gateways to Annihilation
Release:2000 年
Type:full-length
Label:Earache Records
Country:United States
Genre:Death Metal
7作目。ヘイト・エターナルのギタリスト、エリック・ルータンが加入しツインギター編成に。日本人にはお馴染み”Kawazu”から幕を開ける本作は、近作を踏襲する重さを重視したサウンドを継続。トレイのリフの刻みとフレージングが流石で邪悪さがパンパンに詰まってるね。ルータンとの絡みで厚みも加わっている。勿論素晴らしいデスメタルサウンドだが、私はやはり初期派だなあ。
(満足度 85%)
登録日:2024-09-21
更新日:2024-09-21