- Penetralia
Release：1992 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Death Metal
スウェーデンのデスメタルレジェンド、Hypocrisyの記念すべきデビュー作。バンドの頭脳であり今も現役の生けるレジェンド、ピーター・テクレンが掌握するデスメタルサウンド。恐らくデスメタルの震源地フロリダはタンパに出没したデスメタル勢を基調としたオーソドックスなサウンドメイクをしており、後にメロデス化する以前のヒポの貴重な音源と言えるだろう。音像も聴き易くブルータルでありながら心地良ささえ感じさせてくれる邪悪なリフに支配されている。メインヴォーカルは、まだピーターではなく専任者が担当。
（満足度 85%）
登録日：2023-06-10
更新日：2023-06-18
- Osculum Obscenum
Release：1993 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Death Metal
2作目。1作目と共に2023年度にNuclear Blastからの再発盤を運よくゲット。
1st同様、突進力のあるブルータルなリフ構成で押しまくるデスメタルをプレイしている。ブラストビート、スラッシュビートの使い分けが見事なLars Szökeのドラミングも重要な要素である。デスメタルアルバムとして申し分のないクオリティを保持しており、ギターサウンドメイクが後のヒポらしい厚みがあり奥行きを感じさせる見事な録音になっている点もマニアには堪らない要素だ。
（満足度 85%）
登録日：2023-06-10
更新日：2023-06-18
- The Fourth Dimension
Release：1994 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
前任ヴォーカルが抜け三人編成となった3作目。名曲”Apocalypse”で幕を開ける本作は、彼等がメロディックデスメタルへと変移した初めての作品となる。楽曲的には割とおとなしめなクオリティの曲が並ぶが、デスとメロディの融合は見事。”The North Wind”、”The Fourth Dimension”は良い曲だ。
（満足度 86%）
登録日：2023-08-02
更新日：2023-08-02
- Abducted
Release：1996 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
4作目。ピーターが所有するアビススタジオでの初録音作品。アビス特有の奥行きのある楽器サウンドでニヤリ。作風もザ・メロデスだ。前作の”Apocalypse”級の名曲は無いが、総じてクオリティアップした感あり。美しきインスト”Reflection”からのゴシカルな”Slippin’ Away”が堪らない。
（満足度 86%）
登録日：2023-08-02
更新日：2023-08-02
- The Final Chapter
Release：1997 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
5作目。最終章と題された意味深な作品。これまでに無いアグレッションで突進する"Inseminated Adoption"で幕を開け、ヒポ節ここにあり！な極上のミドル"A Coming Race"の流れにノックアウトだ。これぞデスメタルにメロディを取り入れる本物のメロデス。突進する曲ではハッとする美しいリフをぶち込んだり、ミドルは特に抒情的で聴き応え抜群。彼等のサウンドスタイルを完全に確立した名作だ。後半の慟哭のリフが鳴り響く"Adjusting the Sun"、ラストを飾る荘厳なミドル"The Final Chapter"も見事。
（満足度 90%）
登録日：2023-08-02
更新日：2023-08-02
- Hypocrisy
Release：1999 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
6作目。深淵なるアビスサウンドだ。ギター周りの録音が特に。ピーターの拘りを感じる。突進する曲あり、よりメロディを強調した曲もあるが、ピーターの声もあって根底にあるブルータルさはいささかも失われていないところがミソか。ただ中盤以降、ピーターのインダストリアル系プロジェクトPainの影響か、普通声で歌い上げる曲が続き正直あまり好みでは無い。
（満足度 77%）
登録日：2023-08-03
更新日：2023-08-03
- Hypocrisy Destroys Wacken
Release：1999 年
Type：live album
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
liveアルバム。ドイツのヴァッケンオープンエアでのコンサートの模様を収録。各アルバムからバランス良くプレイ。録音もバッチリの迫力のライヴアルバムだ。”Apocalypse”やってくれたの嬉しい。
（満足度 84%）
登録日：2023-08-03
更新日：2023-08-03
- Into the Abyss
Release：2000 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
7作目。開始からスタスタとスラッシュビートで突進する曲に胸熱だ。やっぱこうでなくちゃ。二曲目”Blinded”の狂おしき激走を始め、ミドルでもピーターのデス声が復活、前作でのモヤモヤ感を払拭する出来栄えだ。
（満足度 87%）
登録日：2023-08-03
更新日：2023-08-03
- Catch 22
Release：2002 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
8作目。本作もスラッシュビートで幕を開ける。ギターの音圧が素晴らしくデスメタルらしいアグレッションが濃縮されている。しかし、ミドルの”Edge of Madness”に聴かれるように再度Pain影響下のノーマルヴォイスを多用するようになり、どうにもデスメタルらしさが希薄に感じられてしまい、のめり込めない部分もあり。
（満足度 77%）
登録日：2023-08-03
更新日：2023-08-03
- The Arrival
Release：2004 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
9作目。いつも通り突進するデスメタルナンバーで幕を開ける本作。頭三曲でピーターのソフトな吐き捨て歌唱にむむ？っとなりつつも、慟哭系の”Slave to the Parasites”を境に初期の雰囲気を感じさせるヘヴィなアグレッションを感じさせるためか中々に印象は良い。泣きのリフが堪らない”New World”、”Dead Sky Dawning”なんかは名曲でしょう。ただ、ピーターにはやはり中低音のドスの効いたデス声を披露して欲しいな。
（満足度 86%）
登録日：2023-08-04
更新日：2023-08-04
- Virus
Release：2005 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
10作目。比較的コンパクトにまとまった楽曲が並ぶ。かなりメロディ重視。頭三曲は聞き流す感じだが、”Fearless”辺りから本来のヒポクリシーらしさが展開されていく。ただ、特有のアクが薄れ比較的淡白に感じてしまう点が気になった。
（満足度 83%）
登録日：2023-08-04
更新日：2023-08-04
- A Taste of Extreme Divinity
Release：2009 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
11作目。イントロからアグレッシヴに走る！ピーターのデス声も初期のような低音の咆哮に戻り、デスメタルらしさが増加。それでいてメロウなリフで畳み掛ける辺りがヒポクリシーの面目躍如である。音質も乾いたドラムとアビスならではのWetなギターサウンド。誤解を恐れずに言うならば、名作The Final Chapterの正当な後継作品だ。但し、バンドの名誉の為にも、それまでの紆余曲折は必然であったと思いたい。後半失速するも、慟哭の”Tamed (Filled with Fear)”、”Sky is Falling Down”で持ち直す辺り流石。
（満足度 87%）
登録日：2023-08-04
更新日：2023-08-04
- End of Disclosure
Release：2013 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
12作目。一曲目のヌルさにまたか、、と首をもたげたが、二曲目は前作の流れを汲むブルータルなヒポを体現してくれ一安心。その後もフックの効いた楽曲が続き満足度はまずまず(慟哭のリフで駆け抜ける”United We Fall”は強烈！)。後半の”Soldier of Fortune”も良いなあ。慟哭のデスメタルをやらせたらヒポに敵うバンドは居ないよ。
（満足度 87%）
登録日：2023-08-04
更新日：2023-08-04
- Worship
Release：2021 年
Type：full-length
Label：Nuclear Blast
Country：Sweden
Genre：Melodic Death Metal
前作から8年振りとなる13作目。ギターのアルペジオから始まる本作、そして突進チューンと、これまでと変わらぬお約束通りに幕を開ける。サウンドスタイルは前作、前前作を引き継ぐモノ。むしろブルータリティはThe Final Chapterに匹敵するのでは？という溢れんばかりの作風だ。ただし、彼等お得意の慟哭のフックがまるで足りていない！淡々と聴き流してしまう自分がいることに悲しさを感じてしまう(ラスト二曲は本来の彼等だ)。久々の新作はうーん、イマサンな内容となってしまった。
（満足度 77%）
登録日：2023-08-04
更新日：2023-08-04