-  Walls of Jericho
Release:1985 年
Type:full-length
Label:Noise Records
Country:Germany
Genre:Heavy Metal
1作目。2024年最新リマスター盤。ギターサウンドが強調され、ドラムの音圧もアップし明らかに本気のリマスターである。カイ”ゴッド・ヴォイス”ハンセンのヘナチョコハイトーンと共に、スリル満点のツインギターによってヘヴィメタルの醍醐味を存分に味わえる。ツーバスマエストロ、インゴもひたすら走る走る!”Ride the Sky”、”Guardians”、”Phantoms of Death”、”Metal Invaders”、”Heavy Metal(is the Law)”、”How Many Tears”と名曲のオンパレードに加え、ハンセン&ヴァイキーのド迫力のツインリードは処女作にして神がかっており、メタル史に残るパフォーマンス。圧巻の超名盤。
(満足度 100%)
登録日:2024-09-24
更新日:2024-09-24
  -  Keeper of the Seven Keys Part I
Release:1987 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
2作目。2024年最新リマスター音源。マイケル・キスク初見参。オリジナル全8曲+シングル曲も追加した豪華盤。序曲から疾走する”I’m Alive”へ。キスク挨拶代わりの超絶ハイトーンに悶絶!チープだった音質はリマスター効果で音圧が上がり、特にツーバスマエストロ、インゴのパワフルなドラミングがガッツリ腹に響き大満足。ギターサウンドも尖っててスリル度が向上してるね。ヴァイキー、ハンセンのあまりにも芳醇なツインリードが堪らない!名盤が真の名盤に生まれ変わった瞬間である。その他、”Twilight of the Gods”、超名曲の”Future World”と”Halloween”が収録されており、ドラマティックなパワーメタルを味わえる初期の超超名盤。
(満足度 99%)
登録日:2024-09-15
更新日:2024-09-15
  -  Keeper of the Seven Keys Part II
Release:1988 年
Type:full-length
Label:RCA
Country:Germany
Genre:Power Metal
3作目。2024年最新リマスターバージョン。アートワークもオリジナルに改装。元々音質はスカスカだったが、リマスターにより音圧がグッと上がりあの名盤が見事に蘇ったね。”Eagle Fly Free”を聴けば一目瞭然。インゴのツーバスの疾走感が強調されているのがまた良い。このアルバムは、現在に至るまで有象無象に湧き出るメロスピ勢のベースとなる作品で、キャッチーでパワフル、皆んなで歌えるパワーメタルと言う意味でも革新的であった。キスクの歌メロ、リフは兎に角メロディアスで実に心地よく、アルバム全編のマジカルな雰囲気が名盤たらしめている。代表曲”March of Time”、”I Want Out”収録。13分に及ぶ大作”Keeper of the Seven Keys”もドラマティック。
(満足度 94%)
登録日:2024-09-03
更新日:2024-09-03
  -  Pink Bubbles Go Ape
Release:1991 年
Type:full-length
Label:EMI
Country:Germany
Genre:Power Metal
4作目。カイ・ハンセンが脱退、ローランド・グラポウが加入。一般的に問題作とされているが、守護神伝の後、カイ脱退後の作品としては大問題である。ツーバスの疾走感やキーパーサウンドを期待すると別バンドと錯覚する程に。確かにキャッチーさやポップさはあるし、つまらないわけでは無い。ガッツリ割り切ればカボチャの作品として聴ける部類だろう。次作も本作のアトモスフィアを継続した作風となっているため、ファンの間では物議を醸す期間である。
(満足度 84%)
登録日:2024-12-04
更新日:2024-12-04
  -  Chameleon
Release:1993 年
Type:full-length
Label:EMI United Kingdom
Country:Germany
Genre:Melodic Rock/Hard Rock
5作目。キスクとインゴが本作リリース後に脱退。本作も2024年最新リマスター盤を拝聴する。ボーナスにシングル曲を追加した2枚組。リマスター効果はバッチリでやはり他盤同様ギターサウンド及び音圧がアップしており迫力増。ビートルズのホワイトアルバム的なサウンドを狙ったそうで、全編メロディック&ポップなロック寄りの作風を展開。ディスコ風アレンジもあったり、アコギアレンジもあったりと正にごった煮である。従来のハロウィンファンはガッカリなアルバムかもしれないが、ポップなハロウィンと割り切ればまあまあ聴けるレベル。駄作と切り捨てるには少々勿体無いかなと。
(満足度 83%)
登録日:2024-10-29
更新日:2024-10-29
  -  Master of the Rings
Release:1994 年
Type:full-length
Label:Raw Power
Country:Germany
Genre:Power Metal
6作目。方向性の相違から、キスク、インゴが脱退。代わりに、元ピンク・クリーム69のアンディ・デリス、元ガンマ・レイ、ホーリー・モーゼズ、メコン・デルタのウリ・カッシュが加入。本作も2024年の魅惑の最新リマスターを拝聴しよう。キスクとはガラリと異なるアンディのパワフルな歌唱が鮮烈である。中低域の少しクセのある濁り感、適度な高域の発声に関して色気を感じさせるヴォーカリストだ。楽曲はヴァイキーとローランドのツインリードが堪らない高揚感を生み出しつつ(それは作中随一のツーバスドコドコの神曲”Where the Rain Grows”で爆発する!)、ローランドの他新加入デリスもソングライティングに参加したバンドの一体感を重視した作風。個人的にはクサクサでエピックなヴァイキーの曲がダントツで好きだが、ハードロッキンでキャッチーなフック付けが上手いデリスの曲も悪く無い。いずれにせよ、全体を通してメロディック、キャッチー、口ずさみたくなるパワーメタルを実践している。リマスター効果だが、他の作品同様全体的な音圧アップ、ギターサウンドの尖り方が明確に分かる素晴らしい仕上がりだ。
(満足度 90%)
登録日:2024-12-02
更新日:2024-12-02
  -  The Time of the Oath
Release:1996 年
Type:full-length
Label:Raw Power
Country:Germany
Genre:Power Metal
7作目。例の如く2024年最新リマスター盤を拝聴と行こう。口笛のイントロから疾走する”We Burn”へ。日本でブレイクしたのはこの頃かな?アンディ・デリス加入二作目となり、所謂デリ風味が存分に堪能出来る第二期ハロウィンサウンドである。初期とは違う皆んなで歌えるキャッチーなパワーメタルだよね。ハンセンからローランドへとパートナーが変わり、ツインギターの旋律構築技法も大分様変わりしたかな。ウリのドラミングもしかり(ライドチンチンが堪らん!w)。キーパーサウンド原理主義者からしたら拒否感があるだろうが、私は良いものを正当に評価する耳を持っている。あくまで公平に聴いても間違いなく素晴らしいアルバム及びサウンドだ。勿論、キスク、ハンセン、インゴ(R.I.P. 1995)がとんでもない才能を持ったメンバーであったと断言した上で、だ。現メンバーは自らの良さを発揮してこの名作を名作たらしめていると言って良いだろう。しのごの言わず、この捨て曲なしのズラリと並ぶ良曲群がそれを証明してる。要所での狂おしきツインリードもガッツポーズの連続だし、アートワークもファンタジックで素晴らしいよね(異論は認めない)。従来のキーパー系スピードメタルと、デリデリなメロディックミドルがバランス良く配置されてて、聴きやすさやファン獲得の間口を広げた功績を感じている。因みにこのリマスター盤、2枚組になってて、日本盤ボーナスを纏めたDISC2もナベアツならぬムネアツな内容だ。さあ、”Power”で咽び泣こうではないか!(歌詞も大好きだ)。リマスター効果はやはり有る、である。音圧アップ並びにギターサウンド周りの厚みがしっかりと強調されている。古参ハロウィンファンは、本年度リマスターシリーズはフルコンプすべし。後から価値も上がるよ(ニヤリ)。
(満足度 100%)
登録日:2024-10-21
更新日:2024-10-21
  -  Better than Raw
Release:1998 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
8作目。ネヴァーモアばりのヘヴィネスを見せつける”Push”を始め、従来のキャッチーさと共にシリアスな重さを強調した作品。まあヘヴィにはなったが、スピードメタルも多く従来のカボチャらしさはしっかりと表現されてるので、ファンは安心して楽しめる作品である。個人的にヴァイキーの書く曲は相変わらずお気に入りで、特に”Midnight Sun”は名曲!
(満足度 89%)
登録日:2024-12-05
更新日:2024-12-05
  -  The Dark Ride
Release:2000 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
10作目。立ち上がりの”All Over the Nations”からクサメロ疾走+デリ歌唱が堪らない雰囲気を構築。キーパー時代を彷彿とさせるヒロイックさもあり、はっきり言って極上である。今回ヴァイキーは作曲が少ないが、キャッチーさと泣きが同居した”Mr. Torture”、泣き系疾走”Salvation”の2曲でしっかり仕事振りをアピール。その他の曲もまずまずのカボチャらしいクオリティが揃うが(特にウリが奮闘した)、個人的には”Better than Raw”アルバムの方が好みかな。悪い作品では無いけどね。
(満足度 86%)
登録日:2024-12-05
更新日:2024-12-05
  -  Rabbit Don't Come Easy
Release:2003 年
Type:full-length
Label:Nuclear Blast
Country:Germany
Genre:Power Metal
11作目。ローランド、ウリが抜け、サシャ・ゲルストナー、マーク・クロスが加入。冒頭から力強く疾走するハロウィンらしい展開美にホッと一安心である。その後も疾走曲中心に剛健に攻める作風が実に心地よい。また、本作に於いては、マークが体調不良なこともあり、代役にして超ビッグなモーターヘッドのミッキー・ディーがほぼ全編叩いているが正に痛快!第三期ハロウィンに相応しい仕上がりだ。
(満足度 89%)
登録日:2024-12-06
更新日:2024-12-06
  -  Keeper of the Seven Keys - The Legacy
Release:2005 年
Type:full-length
Label:Steamhammer
Country:Germany
Genre:Power Metal
12作目。ドラムスのマークが早々に脱退し、後任にダニ・レーブルが加入。伝説の守護神伝新章を2枚組にて展開させる意欲作。うむ、確かにキーパー的雰囲気を感じさせるクサメロ疾走が膝を叩く出来栄えだ。だが、キーパーはキーパー、カイ・ハンセンが居たからこそ生み出された伝説のサウンドであり、現メンバーでそれを再現するなど無理なこと。あくまで雰囲気の再現であり、評価は聴き手に委ねられるだろう。”Occasion Avenue”の様な凝った曲もあるが、全体を通せば近作のカボチャらしい程良いキャッチーさ、疾走感のあるメタルと言った感じで安定感あり。
(満足度 85%)
登録日:2024-12-06
更新日:2024-12-06
  -  Gambling with the Devil
Release:2007 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
13作目。近年のカボチャのフォーマットに沿ったオーソドックス過ぎる無難さが多少のマンネリ感を引き起こしてる感もあるが、音作りは流行りのヘヴィさがあって好きかな。
(満足度 85%)
登録日:2024-12-08
更新日:2024-12-08
  -  7 Sinners
Release:2010 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
15作目。うーむ、つまらない雰囲気に支配されてるなあ。楽曲のフックと言う点でも彼らの持ち味である口ずさめるパワーメタルの良さが後退している、ある種無難で卒の無い仕上がり。カボチャのアルバムと言うには余りにも無機質である。
(満足度 76%)
登録日:2024-12-09
更新日:2024-12-09
  -  Straight Out of Hell
Release:2013 年
Type:full-length
Label:Sony Music
Country:Germany
Genre:Power Metal
16作目。タイトル通り久々に快走する快作だ。デリ歌唱もノリに乗っており、ギターサウンドの心地よさも久々にカボチャらしさを遺憾無く発揮。ツーバスドコドコ系の楽曲でグイグイ推進させる作風なので、キーパー時代を懐古するオールドファンにもオススメ。
(満足度 89%)
登録日:2024-12-10
更新日:2024-12-10
  -  My God-Given Right
Release:2015 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
17作目。前作に引き続きカボチャらしいキャッチーさを滲ませながら展開する良作。仄かなシンフォアレンジと共にゴリゴリのパワーメタルをしっかりと表現するのが流石ベテランである。デリスの歌唱も安定し切ったパフォーマンスであり、良い歌メロをしっかりと歌い上げる。近年はデリス曲が多く、ヴァイキーの曲が少なめで少し寂しかったが、デリスの安定感、ギタリスト、サシャの貢献度も高まったためか作風含めたクオリティはグッと上がった印象で第三期の締めくくりに相応しい出来栄え。そして第四期が”Pumpkins United”と共に復活の狼煙を上げる!
(満足度 91%)
登録日:2024-12-10
更新日:2024-12-10
  -  Helloween
Release:2021 年
Type:full-length
Label:Victor
Country:Germany
Genre:Power Metal
18作目。初期のレジェンド、カイ・ハンセンとマイケル・キスクが電撃復帰。Welcome Back, Kiske & Hansen!!!。開始からキスクが歌うメロスピに、オールドファンは胸激らせるだろう。ヴァイキー、ハンセン、サシャ・ゲルシュトナーのトリプルギター編成もメイデンみたいだ笑。デリス曲も従来通りのキャッチーなナンバーが並んでいる。歴代ハロウィン主要メンバーが一堂に会したことで、キーパー風味とキャッチーで歌メロ重視のデリ風味が良い感じにミックスされているある意味美味しい作風だ。近年のハロウィンと比べて比較は難しいが、キスクの良さ、デリスの良さそれぞれ出てるのと楽曲の出来も総じてクオリティは高い。やはり私はキスクが歌う様にモンゼツで、その真骨頂はラスト12分の大作”Skyfall”である!更にはゴッド・ヴォイスまで降臨し正に感無量の一言。疾走曲、ミドルのバランス良い配合で提示された本作、また、新たな編成となった大所帯ハロウィン、今後の活動に期待大である。
(満足度 92%)
登録日:2024-09-27
更新日:2024-09-27